世界には愛しかない (ページ37)

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平手side

「…眠い」

シャワーを浴びると、急激に眠気が襲ってきた。

「あ、みんなどこで寝る？」

そう声をかけたのは、A。
二段ベッドが横2列で縦に並んでる部屋。

「あー…じゃあ、私ここ…」

ドアに一番近いところの下を選んだのは瑞穂。

「瑞穂そこ？じゃあ私、その隣で」

って、A？
……なんで、瑞穂の隣なの…。
頭の中が一瞬にして、眠気からモヤモヤした気持ちに切り替わる。

いや、別にいいけどさ………って…良くないか！

「……………む…」

思わずそう唸る。

そして、ニヤニヤしてる、志田と理佐。
おいぃ…絶対面白がってんじゃん！
あ〜もう…仕方ない。
結局私は､Aのベッドの上で寝ることにした。

「じゃあ、電気切るね」
「あ！ちよっ…ちょっと待って」
「どうした、A」
「あ、えーと……そっか、電気つけたままじゃねれないよね……なんでもない！ごめん！」

なんなんだか(笑)。

それにしても、瑞穂がAを襲わないか心配………。
今日は眠れないな。