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今日は一緒に事務所でミーティング。メンバーはそのあとレッスンがある。俺が抜けた分、フォーメーションを変えたり歌割りを変えたりしなきゃいけないから、忙しいんだと思う。俺は、マネージャーさんに仕事を教わって、できることを始めるつもり。

「薬持った?」

「うん。持ったよ」

「よし、行こっか」

家から少し離れたところにタクシーを呼んで、事務所に向かう。調子がよければ歩ける距離だけど、今日は一応やめておいた。

「事務所行くの久しぶりだな。緊張しちゃう」

「なんにも変わってないよ。大丈夫」

ミーティングルームに集まって、メンバーにもみくちゃにされて、やめろやめろって言いながら、すごく嬉しかった。海斗はちゃかと如恵留に何か話していて、たぶん、俺の様子とか調子とかを伝えてくれてるんだと思う。このグループにいられて、本当に幸せだと思った。

「決まったことをまとめると、元太の露出は、暫くはブログの写真だけ。動画はなしにしよう。次の曲と衣装を作るときに、元太がプロデュースするって形だね。時期はまだ未定だけど、こんなところかな。元太はしばらく写真整理とか、YouTubeの企画を考えるとか、インスタの投稿とかをやってもらうね。あ、あとアー写は撮影するからね」

「本当に、ありがとうございます」

マネージャーさんも全面協力すると言ってくれて、ミーティングはお開きになる。そのまま俺はその場に残って、パソコンの使い方を聞く。

「セキュリティすごいから、慣れるまで大変だけど頑張ってね。家か、事務所以外では開かないでね」

「はーい」

「頼みたいことできたら、連絡する」

「よろしくお願いします」

「ありがとうね」

そう言いながら、マネージャーさんは俺の目を見る。

「でもね、元太はタレントだから。事務スタッフじゃないし、マネージャーじゃない。絶対に無理はさせないし、体が辛い仕事は絶対にやらせないけど、元太に合った、元太にしかできない仕事を絶対に見つけてくるから。その時は、頑張ってくれる?」

涙ながらに訴えるマネージャーさんを見てたら、俺の目からも涙が溢れて、表に出る仕事はできないって思ってたけど、この人が言うなら、まだ、できることもあるのかもしれないって思えた。

「ありがと、、おれ、がんばる」

「Travis Japanは、7人だから。俺は、7人のTravis Japanが好きなんだ」

その言葉が本当に嬉しくて、できることを、精一杯やっていこう、そう思った。



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作者名:イカ | 作成日時:2022年8月9日 12時

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