考える絵描きは暗殺教室の世界を描き尽くす (ページ7)

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episode.１.０４ページ7

気がつけば、朝陽の差し込むボロボロの木造の部屋の中で、ベッドに横たわっていた。

あの頃の夢を見たのだろうか、下着がぐっしょりと湿っているのを感じる。

そこまで認識し終えると同時に、昨日の出来事が脳裏に浮かんだ。

「…あれ…」

昨日、どうやったのかは知らないが、ぼくが飛び降りるのを間一髪で止めた人。

やけに関節が曖昧だった気がする

ぼくを抱きしめてくれた彼？も、あんな綺麗な青い髪なんて、染めても無理だよな…

それに、2人とも、何となく見覚えがあったし…

なんだっけ…そんなお話あったよな……

えっと…

「暗殺…教、室…?」

ぼくが呟いたのと、扉を開けた昨日の彼、もとい''潮田渚''と目が合うのは、ほぼ同時だった

潮田渚 side

例の●殺未遂から、凡そ12時間後。

土曜日だけど何となく心配だったので、学校まで来て、魘されている彼女の汗を拭ったりしていたんだけど…

取替えたタオルを置いてくる間に、彼女は目覚めていたようだった。

いや、それはいいんだけど、問題は、僕が部屋に入ったタイミングで呟いた……

彼女…Aさんが口にした、''暗殺教室''という言葉。

何も知らない人が絶対に口にするはずのない言葉だ。

当然、烏間先生が事情聴取することになった。

｢Aさん、入るよ。｣

「あ、はい…」

｢失礼する。防衛省の烏間というもの…？｣

＿やばい。

一目見てわかるくらいに、Aさんは、真っ青だった。

視線の先にいるのは、烏間先生。

「A、さん…?」

＿暗い

怒り…いや、憎悪…?

でも、それ以上に、

''恐怖''……？

彼女の感情は、''烏間先生''ではなく、

''ニンゲン''に向けられているように感じた。