みーつけた ページ22
鶴「はぁっ………はぁっ………」
足が、動かない。
もうちょっと、もうちょっとなのに………
鶴「………こ、ここか………」
やっとのことでたどり着いた部屋。
鶴「………主、入るぞ」
そっと、ドアを開ける。
そこに、主はいた。
正座をして、後ろを向いている。
鶴「あ、主………」
肩に触れようとしたら、
鶴「け、結界………」
主を守る、結界によって妨げられた。
鶴「主………」
『………私は………』
鶴「…?」
ポツリと、話しだす主。
『私は………最低だな………お前達を、変な勘違いで裏切り………ダラダラと、ここにいて………いつか、お前達に助けてほしい、と………願って………』
鶴「………」
『ごめんなぁ………こんな醜い人間で………』
主の、小さな背中が震える。
鶴「そんな、ことない………」
『………』
結界が、邪魔をする。
鶴「主は………何も悪くない!俺たちが主を裏切ったんだ」
『………やめて』
鶴「皆、皆、君に戻ってきてほしいと、戦っている!それほど、君が大切なんだ!」
『………やめてっ………』
鶴「誰も、主を醜い人間だと思っていない!主は、綺麗だから。」
『………もうやめてっ!』
パリンッと、何かが割れる音がする。
結界が破れたのだ。
『やめて………優しくしないで………』
鶴「………主」
後ろから、そっと抱きしめる。
『………』
鶴「…ごめん。1人にして。ごめん。」
『……謝ることなんて』
鶴「………なぁ主。こんな裏切り者の刀でも、また、君に仕えることは出来るだろうか。」
『貴方達は裏切ってなんか』
鶴「いや、裏切った。俺たちは、あの日のことを忘れない。」
『……』
下を向いていた主が、顔を上げる。
『………ねぇ、鶴丸国永。』
鶴「なんだ?」
『…1度、貴方達を裏切った、醜い人間でも………また、貴方達の主になってもいいですか…?』
鶴「!もちろんだ!」
『………ありがとう………ありがとう………!許してくれて……ありがとう…!』
くるっと、こちらを見る主。
鶴「(…綺麗だな)」
まるで、聖母のような。
『…さぁ!皆のところに行くよ!主として、あの子達を守らなきゃ!』
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あんこ - もう色々と大暴走しててこのお話大好きです!!更新楽しみにしてます!!! (2022年8月7日 11時) (レス) @page40 id: ef650c7495 (このIDを非表示/違反報告)
MY LIFE(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!本当に嬉しいです! (2019年1月21日 22時) (レス) id: d10822cfef (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 初コメ失礼します!このお話が大好きだったので、更新再開して嬉しいです♪自分のペースでいいので更新頑張ってください!応援してます。 (2019年1月21日 21時) (レス) id: 43539149dc (このIDを非表示/違反報告)
MY LIFE(プロフ) - 皆さん本当にありがとうございます!長い間更新しなかった作品を待っていてくださって……!嬉し過ぎて涙が出ます……! (2019年1月21日 18時) (レス) id: d10822cfef (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - お願いです、この作品死ぬほど好きなんです。投稿お願いします!(土下座) (2018年10月9日 2時) (レス) id: da46cff5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MY LIFE | 作成日時:2017年2月23日 20時