□ . なんぱ ページ15
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「 あれ?もしかして雛乃A?!! 」
『 …はい? 』
雑誌の撮影の空き時間、亜紀ちゃんにじゃんけんで負け、自動販売機までジュースを買いに来ていたときのこと。
廊下を歩いていると、すれ違いざまに大きな声で名前を呼ばれて。
誰かと思えば、知り合いでもなんでもない、金髪で背の高いチャラそうな男性で。
「 えー!やば!ホンモノじゃん!顔ちっちゃ!目でか! 」
『 …あの 』
「 あ、俺、ヘアメイクやってんだけど、Aちゃんの担当は持ったことないよね!はじめましてだ! 」
『 …えっと 』
「 てかさ!!ここで会えたのもなんかの縁だし、連絡先交換しようよ! 」
『 …っ、連絡先はちょっと… 』
「 Aちゃんなんて名前で登録してんのー?アイコンとかマネージャーさんとペア画してるイメージー! 」
私の話なんて聞く耳も持たずに、しつこく連絡先を聞いてくるこの男性。
終いには肩まで抱かれてしまい、どうしたらいいかわからなくなっていたときだった。
?「 あれ?雛乃さんやん! 」
『 …ぇ 』
「 は?なに? 」
?「 さっきマネージャーさんが探してはりましたよ? 」
『 …っ、うそ…っ、のんちゃん…?! 』
小瀧「 あれ、その人だれですか?知り合いなんすか? 」
「 あ?テメエこそなんなんだよ。俺とこの子は…『 し、知らないです!!っ知り合いどころか、今日初めて会いました!! 』っおい!! 」
小瀧「 へえー、そうなんすね!…それにしては距離が近いような気もするすんけど、俺の気のせいっすか? 」
「 …チッ 」
『 …わっ、 』
突然現れたのんちゃんの言葉に言い返せなくなってしまったのか、男性は舌打ちをすると私を押しのけて行ってしまって。
そして押しのけられたときにバランスを崩した私のことを支えてくれたのんちゃん。
小瀧「 おぉっと、…大丈夫っすか? 」
『 だっ、大丈夫、です…!!…っあ、あの、亜紀ちゃんが探してたっていうのは… 』
小瀧「 ああ、あれ嘘です! 」
『 …えっ、 』
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作者名:こちゅん | 作成日時:2022年6月22日 16時