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「 ーーーっあ、それと、これがキラキラボトルの最新の試作になります…！ 」
『 わ、初めて本物見た…！可愛い…！ 』
そしてそれから、亜希が持ってきたキラキラボトルの試作を見せると、頬を綻ばせて笑顔になる澤村。
そんな彼女を見て、顔こそ無表情ではあるものの、気持ちの面ではとても和んでいる男(北脇雅美)がここに1人。
『 …？北脇さん？どうかしました？ 』
「 …！ 」
「 キラキラボトル、キレイですよね！特徴としましては…ーー 」
「 ーーーコーティング加工に工夫を凝らして、外観をキラキラさせたものですね。若者向けに映えを意識し、さらにリサイクル可能なガラス瓶を使用することでSDGsの達成にも貢献できると。 」
『 …本当にどうかしました？ 』
「 いえ別に 」
彼女に見蕩れていたことを悟られるのを防ぐためか、早口でほぼ一息にそう話す北脇。
余計不自然になり逆効果である。
「 あ、でも、それだけじゃないんです！他にもこう、きゅるんきゅるんとした… 」
「 きゅるんきゅるん？ 」
「 はいっ！あ、宜しければお手に取ってみてください！ 」
「 ……これを見れば分かりますので。 」
『 ちょっと北脇さん…！
ごめんなさい藤崎さん…！あ、じゃあ私がこれ触ってみても良いですか？ 』
「 あっ、はい！ぜひ！ 」
『 ありがとうございます…！
ーーーきゅるんきゅるん、か… 』
そう呟いてキラキラボトルを手にし眺める澤村。
そして一通り見終えたあと、北脇と目線を合わせると『 それじゃあ、開発部に案内して頂けますか？ 』と告げた。
そんな澤村の言葉で、亜希の案内により開発部まで足を運んだ澤村と北脇。
開発部の面々と顔を合わせ、自己紹介から始まっていく。
「 こちら、調査でいらした…ーーー 」
「 ーーー北脇です。お話をお伺いします 」
『 …あ、澤村です！よろしくお願いします！ 』
「 ……いえ、こちらこそ…。
…お話って、今じゃなきゃ駄目ですか？ちょっと忙しいんですけど…ーー 」
柚木のその言葉を遮るようにして「 電子ボードはどこです？ 」と告げた北脇。
「 電子ボード…？ 」などと呟く開発部員がいる中淡々と話す北脇に、本日何回目かの溜息を付く澤村なのであった。
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続く (更新停止中)
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作者名：こちゅん | 作成日時：2023年6月19日 21時
