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side：No
「 やっちゃったね、亜季 」
「 だから私じゃないんだってば… 」
とある日のFuwa Flowerにて、友人であるゆみに会社の開発 情報を洩らしたという冤罪を掛けられていることについての話をしている亜季。
亜季の前には、ゆみが作っているシリーズである、ふてぶてリリイのマグカップが置かれている。
ーーーするとそんな中、メールの着信を告げた亜季の携帯。
「 うわあ…、今回のこと、親会社でも問題になってるっぽい 」
「 親会社？ 」
「 業種は違うけど、経営で色々関わってて…。今回のことで、調査のために人が来るみたいだね…
ーーー知的財産部、主任だって。
「 女の人？ 」
「 うん 」
亜季が携帯を見ながら、調査にくる北脇という人物の名をメモ帳に書いていたそのときだった。
亜季の後ろの方で、マグカップがガシャンと音を立てて置かれて。
それに気付いた亜季が後ろを振り向くと、ソファに座って話をしている男女の姿があった。
「 ……お客さんいたの？ 」
「 いたけど？ 」
「 言ってよ〜… 」
「 ごめんごめん。
あ、じゃあ亜季の運命もその人次第ってこと？ 」
「 ……うん 」
このとき亜季は自分のことで頭がいっぱいで、男女のことなど気にも留めていなかった。
しかしまさかこの数日後、この2人が亜季の上司となるだなんて、まだ亜季は知る由もない。
〜おまけ〜
『 …ふふっ、まーくん、女の人と勘違いされてるよ 』
「 ……何が面白いんだ 」
『 んーん、別に？笑 もう慣れっこだもんねー？ 』
「 …うるさいな、いいだろ別に 」
『 あれ、怒った？ 』
「 …… 」
『 え、ちょ、ごめんってまーくん…！ 』
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作者名：こちゅん | 作成日時：2023年6月19日 21時
