■ . 033 ページ34
.
その後降谷から聞いた話によると、今は諸伏くんと伊達班長がお蕎麦屋さんのバイクを借りて八王子方面へ向かうトラックを追いかけているらしい。
そこで諸伏くんが降谷に連絡し、警察や消防には通報したけれど教官が車で向かった方が早いと伝えたということなのだが。
…それでなんで教官じゃなくて私たちが向かうことになるんだよ
「 よォ大将！！ 」
「 待たせたな！ 」
萩原の運転で、松田は助手席、私と降谷が後部座席という位置で諸伏くんたちがいるであろう場所へ向かうと、暴走しているトラックがETCを通過し高速道路へ進んでいるのが見えた。
班長に入校者の車の運転は禁止されてる話をされたけど、松田と一緒に誤魔化しておいた。気にしたら負けだよ。
「 どうにかしてトラックを止めないと！ 」
「 それなら話は簡単だ！ぶつけりゃ物理的に止まるっしょ！ 」
『 えっ、ちょ、ばか！！！！ 』
そう言って思いっきりハンドルを切って車をぶつけた萩原だが、重量の違いが大きすぎるためにサイドミラーが吹っ飛ぶだけでトラックは止まらない。
すると何かに気がついた様子の松田が、車のボックスから赤色灯を取り出して萩原にこう告げた。
「 おい萩原、�� アレ �瓩任�るか？ 」
「 フッ、上等！ 」
なんのことか全くわからない私と降谷は、お互いに顔を見合わせ首を傾げる。
すると次の瞬間、松田は赤色灯を萩原に渡し、バンパーが引っかかっている車の運転手に�� サンルーフを開けろ！ �瓩閥�ぶ。
そして降谷の胸ぐらを掴んだかと思えば�� ゼロ！坂本のこと掴め！絶対離すなよ！！ �瓩醗豸澄�…は？？？
「 お前ら、舌、噛むんじゃねえぞ 」
『 へ、わ、うそ…っ！！ 』
そしてまたもやハンドルを急に切った萩原だが、今度はその勢いで車の片側を浮かせ、その隙に赤色灯を投げて、それを浮いていないもう片方のタイヤで踏む。
するとその赤色灯を踏み台にして飛び上がった車。
車が飛び上がっている間にシートベルトを外してドアを開けた松田は、降谷の胸元を掴んだまま車から飛び降り、見事引き摺られている車の上に着地。…もちろん、降谷に腕を掴まれている私も道連れだ。
そして萩原が運転している車は、反対側の壁にぶつかって軌道を元に戻し、さっきと同様に走り出す。
『 し、死ぬかと思った… 』
「 ハッ、テメエはこんくらいのことで死ぬタマじゃねえだろ 」
『 どういう意味だそれ 』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛(プロフ) - よかった!!!!!!!救済ifだった!!!!!!! (2023年1月5日 21時) (
レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 待ってくれや..........坂本さんそっち側なのか!?死亡フラグたってるじゃん!!!!!!!( ｡ﾟДﾟ｡) (2023年1月5日 21時) (レス) @page48 id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こーさん | 作成日時：2022年11月8日 18時
