同期の坂本さん【 名探偵コナン 】【 警察学校組 】

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その日の夜、私服に着替えた私たちは、諸伏くんが気になっているというゴブレットのタトゥーを入れている人のことを探すため、バイクショップに出向くことになった…のだが。




「 はあ？！なんで教えられねえんだよ！そのゴブレットのタトゥー野郎は、この店の常連なんだろ？！ 」



「 だからあ、なんでその人を探してるんすか？ 」



「 おい諸伏！言ってやれ！その男を探してる訳ってやつを！ 」



「 …！そ、それは…、 」



『 …諸伏くん？ 』





松田が理由を教えるように言うと、突然思い詰めたような表情になり、肩を手で押さえて少し震えだしてしまった諸伏くん。



ったく、この従業員もさっさと教えてくれればいいのに





「 ウチとしてもねえ、理由もなしにお客さんの個人情報を教える訳には「 だぁかぁらぁ！ 」…！ 」



「 その訳ってやつを忘れちまったっつってんだろ？！ 」



『 お願いします、その人の情報が必要なんです！ 』



「 そう言われてもねえ… 」



「 ンだと？！教えねえと「 ああ！！思い出した！！ 」…はあ？ 」





突然、さっきまでバイクを見ていたはずの萩原が、松田の言葉に被せてそんなことを言い出して。



…スミマセン萩原クン、主語がないんですけど。





「 ほら、班長が道場で言ってただろ？親父がどうのこうのって 」



『 ああ…確かに言ってたけど、 』



「 俺、子供のころ、班長に良く似た眉毛のおっさんが、コンビニでヤクザ風の男にボコられてンの見たことあったんだよ 」



「 …！…ハギ、その話、もっと詳しく聞かせろ 」





萩原の話によると、萩原が幼い頃、お姉さんとコンビニに行った際に、返り血を浴びて興奮した男が木刀を持ってコンビニに入ってきたことがあったらしい。


当然店内は大パニックで、お姉さんも萩原を守ろうとしてくれたらしいのだが、そんな中で萩原が見たのは興奮した男に対して命乞いをしながら土下座をする班長のお父さんの姿だったという。


しかしそれを見た幼き日の班長は、お父さんは警察なんだ、すぐお前なんてやっつけてしまう、などと男を挑発してしまったようで、それが原因で男を逆上させてしまい、お父さんは男に木刀で殴られ続けることになってしまったらしいのだ


けれど、そのあと男の仲間が数人やって来て、サツが来るからズラかれ！なんてことを言っていたようで。



…待って、それってもしかして、班長のお父さんは…





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