怪 盗 さ ん と の 恋 物 語【 紺青の拳 】

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side . 江戸川 コナン



「 ───電話の話は本当なのか？ 」



電話でリシさんを呼び出すと、すぐにマーライオンのそばに来てくれたリシさん。




「 今起きている全てがレオン先生の企てだなんて…僕にもわかるように説明してほしい 」

「 発端はジョンハン・チェンが見つけたブルーサファイア──紺青の拳だ

彼はそれを空手トーナメントのベルトにはめ込み、優勝者に進呈するとした 」

「 レオンさんはジャマルッディンさんを出場させ、宝石を手に入れようとしたんだよ

…ところが、思わぬ横槍が入った。──空手400戦無敗、京極真の大会エントリーだ。

彼を招待した者──それが殺されたシェリリン・タンさ 」



俺がそう告げると、悲しんだように言葉を紡ぐリシさん。



「 ど、動機がそうだとしても、レオン先生にはアリバイがある…！

彼女が刺されたとき別のエレベーターに乗ってたんだから…！ 」

「 真相はこうさ

レオンとプールサイドで会ったあと、彼女は自分の部屋に戻るためにエレベーターに乗った。

だが、彼女が宿泊していたタワー3の部屋は16階…ホテルの構造上、34階で必ず乗り換えなければならなかった。

彼女は部屋に戻る途中に別の部屋へと連れ込まれてしまった

──秘書、レイチェルによって 」

「 レイチェルが共犯者？…まさか 」

「 レオンがその日のプールサイドの宿泊者専用のレストランに入るためだけに取った部屋は34階だった

そして、下りてきたレオンはその部屋でシェリリンを刺殺…遺体をトランクに入れた

そのあとレイチェルとレオンは別々のエレベーターに乗った。

… トリックに使われたのはマジックナイフの1種だろうな…ただし血はシェリリン本人の物。

刺された振りをしたレイチェルは倒れる。そしてその直後、レイチェルとシェリリンの遺体が入れ替わる。

全ては爆発による停電の中、人知れず行われた 」

「 そ、そんな…っ 」

「 レオンの真の計画を知ってしまったレイチェルは 、その恐ろしさに毛利探偵に一切を打ち明ける気でいたんだ。それをレオンに気付かれた 」

「 …金庫室に来たレイチェルさんはキッドの変装だったんだ。キッドも利用されたんだよ、レオンさんの計画に 」




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