怪 盗 さ ん と の 恋 物 語【 紺青の拳 】

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──「 昨日はホントに心配したんだからね？

ずっと連絡取れなくなっちゃってさ… 」

「 悪い悪い…キッド追いかけるのに夢中になっちまってよ 」




翌日。

私と蘭にアーサーくん、そして快斗扮する新一の4人で、ホテルの近くのカフェテリアに来ていた。




「 さすがは月下の奇術師だぜ。

この工藤新一をもってしても、捕まえるのは無理──っぎええええッ！！ 」

『 …ハハ、アーサーくん怖… 』




突然奇声を上げた快斗の足元を見てみると、新一が思いっきり足を踏みつけていて。

……新一だけは絶対に怒らせちゃいけない(震え)




「 お友達の園子お姉さんは大丈夫だった？ 」

「 うん！さっきAと病院に行ってきたんだけど、検査の結果問題ないって！午後には退院してホテルに戻るみたい！ 」

「 へ〜！よかったね！ 」

「 うん！心配してくれてありがとう！ 」




検査結果は問題なかったみたいなんだけど、なんか京極さんと園子が喧嘩しちゃってるみたいで。

…あんまり聞かない方がいいかな〜と思って原因は聞かなかったけど…




「 じゃ、そろそろホテルに戻ろ！帰りの荷物まとめたいし！ 」

「 園子お姉さんたちは放っといていいの？ 」

「 うん…しばらくそっとしておこうかなって。あの2人、何か揉めてたっぽいから… 」




……と、蘭が話しているのにも関わらず、席を立ってどこかへ行こうとしている快斗と新一。

しかも二人そろって「 頼んだ 」…なんて口パクしてくる。


……あんたら本当は双子なんじゃないの。





「 …あれ？新一？ 」

『 ……なんかキッドについて気になることが見つかったからって言ってどっか行っちゃった 』

「 …もう！いつもそうなんだから… 」

『 まあまあ……あ、じゃあさ蘭！せっかく男共がいなくなったことだし、一緒に観光して帰ろうよ！ちょっとした気分転換にさ！ 』

「 …それもそうね！あんなやつのことなんて忘れて、観光楽しも！ 」




蘭、新一がいなくてテンション下がってたから、少しでも楽しい思い出が増えたらいいなと思って。

……まあ私が蘭と観光したかったっていうのもあるんだけど。




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