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「 このレオンってヤツの所に予告状が? 」

「 いえ、順を追って説明します。まず、これを見てください 」




そう言っておじさんの質問に答えるリシさん。


そんなリシさんに次に見せられたのは、紺青の拳の所有者であるジョンハン・チェン氏の画像。

キッドの予告状は彼の元に届けられてたんだって。


……まあ知ってたし、なんなら送る時私も一緒にいたけど。




「 だったら、そのジョンハンとかいうヤツの所へ行ったほうが… 」

「 それが、宝石はこの屋敷の地下に保管されているんです 」

『 宝石がここに? 』

「 ええ、所有者の希望なんです。

ここの金庫は独自開発された最新鋭のシステムで、銀行の金庫よりも安全で… 」

「 最新鋭か…今度ばかりは、キッドのヤツも手こずりそうだな! 」




そう言って声を上げる快斗。

……いやそれ普通自分で言う?



…なんて快斗をジト目で見ていると、そんな快斗扮する新一に向かって怒鳴り出した園子。


…………待ってすっごい嫌な予感するんだけど。




「 なに言ってるの?!

どんな最新鋭の金庫だって、キッド様にかかればちょちょいのちょいよ! 」

「 (メキッ) 」

『 …?!?! 』

「 ねえ、園子、 」

「 蘭もAも知ってるじゃない!

キッド様の華麗な盗みのテクニック! 」

「 (メキメキッ) 」

『 園子、それはもちろん知ってるけど一旦ストップ! 』

「 世界中のどんな女性も、彼にかかればハートも盗まれ放題なんだから…!♡ 」

「 園子! 」




園子を必死に止めようとする私と蘭の意図にやっと気付いたのか、園子が京極さんの方に目をやるとさらにメキッという音が。


そしてその京極さんの手には、さっきおじさんが落とした槍…がバキバキに歪められた物が握られている。





「 ま、まあ、わたしと蘭とA以外だけどね!!…ね?!蘭、A!! 」

『 も、もちろん!! 』

「 そうよそうよ…! 」




私と蘭、園子が必死に否定するも、時すでに遅し。


次の瞬間、京極さんの持っていた槍はバキッという音を立て、湯気を出しながらあっという間に潰れてしまった。


……怖。




「 オメー、下手すると無事じゃすまねえぞ… 」

『 ちゃんと日本に帰れたらいいね 』

「 おいおいおい… 」




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天資浅漬け - あたりの小説ってありますよね…これ当たりだわ。神。快斗と夢主に一つ言うとすれば…末長く爆発しろ☆ (2021年7月26日 21時) (レス) id: be91a01192 (このIDを非表示/違反報告)
- 好き!!こう、あの、その…好き!!(語彙力)更新頑張ってください!応援してます! (2021年6月23日 15時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
なーるー*WithU*(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください!KOCHUCHUさん!応援してます (2021年6月17日 21時) (レス) id: 02b5228d37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こーさん | 作成日時:2021年6月13日 18時

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