怪盗 VS 怪盗【怪盗キッド】【名探偵コナン】【まじっく快斗】 (ページ3)

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□ . 怪盗フルールページ3

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side：No

『ーーーまぁたアンタね、怪盗キッド！！』

「またお会いしましたね、怪盗フルール」

月明かりの照らす高いビルの屋上で、純白のマントを靡かせている怪盗キッドとーー

ーーそれとは真逆で真紅の衣装に身を包む怪盗フルールが対峙している。

フルールの眉は嫌そうに歪められているが、キッドの口元は弧を描いているようにも見える。

『なぁにが〝またお会いしましたね〟よ！！

私に被せて同じ宝石商に予告状出してきたくせに！！』

「人聞きの悪いことを言わないでください

たまたま(・・・・)私たちが同じ宝石を狙っただけのこと」

『たまたま、ねえ？これが初めてだったら信じたかもしんないけど！！

もう何回目だと思ってんの？！意図的にそんなことして楽しいわけ？！』

「ライバルがいた方が張り合いがあるでしょう」

『ありません！！！！！』

フルールが予告状を出した先へキッドも同様に予告状を出すという事象が度重なって起きているため、流石のフルールも痺れを切らしている様子。

ーーーしかし、そんな状況をキッドは楽しんでいるようで。

「本当に貴方は面白い人だ

ーーーおっと、そろそろお迎えが来そうなので私はこれで。後は頼みましたよ、怪盗フルール」

『は？お迎えって…っあ、ちょ！』

「またお会いしましょう！」

そう言うが早いが颯爽とハンググライダーを開き飛び立って行った怪盗キッド。

何の話かわかっていないフルールは頭にクエスチョンマークを浮かべるが、それはすぐに聞こえてきたパトカーのサイレンの音でかき消されることとなる。

ーーーさらに、いつ見つかったのかこのビルの屋上に続く階段を駆け上がってくる足音までも聞こえてくる。

『 ……げ、まずい…っ！』

「ーーー見つけたぞ怪盗フルール！！今日こそ逮捕してやる！！」

『～～～っ！！まぁた面倒臭いことばっかり押し付けやがって～！！絶対許さん怪盗キッド！！！』

……これは、そんな彼女が怪盗キッドに勝とうと奮闘する物語である。

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