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「 ───でもさ、なんでその女盗賊が盗んだ物をキッドが返しに来るの? 」
「 知らないわよ!知り合いだったんじゃないの? 」
「 同じ泥棒だしね… 」
「 ふーん… 」
……実は親子、だなんて誰も思わないよね。
まあ私がそれを言えば、キッドとの関係を疑われちゃうから口が裂けても言えないけど。
「 ───あ、ボクまたトイレ行きたくなったから先に入ってて! 」
「 あ、うん… 」
そう言ってトイレに向かおうとする新一。
…………そろそろ病院行った方がいいんじゃない?
「 ……ねえ、やっぱりA姉ちゃんついてきてくれない? ボク、1人じゃ心細くて…
A姉ちゃん優しいから着いてきてくれるよね! 」
『 ……え、ちょ、コナンくん?! 』
ついてきて、なんて言ったかと思えば、ぐっと私の腕を掴んで引っ張っていく新一。
『 …新一?どしたの? 』
「 A、さっきオメーの母さんがファントム・レディー好きだったって言ってたよな? 」
『 え?まあそうだけど… 』
「 んじゃあ話が速え。
…オメーがファントム・レディーについて知ってることをありったけ話してくれ 」
『 ありったけって言われても…あのねえ、私がお母さんにどんだけ話されてると思ってんの?
そんなに話してたら日が暮れちゃうよ 』
「 …そうか、、じゃあ、オメーが今回のことに関係あると思うことを話してくれ 」
『 それなら… 』
……確かにお母さんがファントム・レディー好きでたくさん話は聞かされてたけど、実際の所、自分で調べた情報の方が多かったりもする。
『 んとね、まずファントム・レディーは、今回キッドが返そうとしてる3品を盗んだのを最後に犯行をピタリと止めたの。
まあその後も一応犯行予告をしたり押し入った形跡があったりはしたけど、盗られた物は何もなし。……ってとこかな 』
「 なるほどな…、ん、さんきゅ! 」
そう私に言い残して歩き出した新一は、目の前にあるトイレに向かって歩いて行く。
……って、ちょっと待って
『 新一!! 』
「 ん?なんだ? 」
『 …もしかしてホントに頻尿…? 』
「 っバーロー!!んなわけあるか!!
ファントム・レディーが最後に盗んだ龍馬のピストルについて調べに行くだけだよ!! 」
『 …あ、なるほど、、 』
……新一、ピリピリしてんなあ
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名無しちゃん。 - 夢主ちゃん可愛い...。更新頑張ってください! (2021年6月6日 9時) (レス) id: bb084ba885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こーさん | 作成日時:2021年6月4日 17時