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『 …ごめん蘭、ちょっと電話かかってきちゃったから外出るね 』

「 あ、うん!わかった! 」




…本当は電話なんてかかってきてないんだけどね。
快斗に電話で現状伝えとこうかなって思って。

…え?メールで伝えればいいじゃないかって?

……快斗と話すための口実ですがなにか!!!(開き直り)



…新一に見つめられてたのはきっと気のせい。




〈 もしもし? 〉

『 あ、もしもし快斗? 』

〈 そうだけど…どうかしたか? 〉

『 いや、今鈴木大博物館に来てるんだけど
明日、金属探知機置かれることになったから、報告しとこうと思って 』

〈 まじか。…んーまあでも、その辺は想定内だしなんとかなるぜ! 〉

『 ……それと、予告状の謎も新一が全部解いちゃった 』

〈 名探偵が?さすがだなーアイツ 〉




“ まあ名探偵の一人や二人、俺様にかかればどうってことねえけどな! ” ……なんて自信満々に言う快斗。



……いやいや、新一は一人で十分よ。二人もいたら恐ろしすぎるから。





〈 …なあA 〉

『 ん? 』

〈 明日、無事にお宝返し終わったらさ、……その、 〉

『 …?なに? 』

〈 …明後日、一緒にどっか行かねーか…? 〉

『 …へ 』

〈 あ、予定あんなら全然そっち優先してくれていいんだけどよ! 〉

『 な、ないよ!!予定ない!!全くない!!行こう!!! 』

〈 お、おう…? 〉




急な快斗からのお誘いにびっくりして、つい前のめりに返事をしてしまった私。


乙女かよ。…………いや乙女だわ!!!!




〈 んじゃまあ決まりだな。予定とかは明日にでも決めようぜ 〉

『 了解した 』

〈 んじゃあな。報告さんきゅ!助かったぜ! 〉

『 はいよー 』





そう言ってぷつりと切れた電話。

快斗との通話中こそ取り乱さなかったが(?)通話終了後、私は携帯を胸のあたりに置いて握りしめたまま、中々その場から動くことができなかった。




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名無しちゃん。 - 夢主ちゃん可愛い...。更新頑張ってください! (2021年6月6日 9時) (レス) id: bb084ba885 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こーさん | 作成日時:2021年6月4日 17時

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