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「もー、ほんとに焦りましたよ!」
帰り道、
肩を並べて歩きながら黒木先生にそう話しを振った。
黒木「何がですか?」
「生徒たちにあんなこと言うから!」
黒木「あぁ、」
「先生たちにもバレちゃったし…
まぁ、佐倉先生と桂先生にはもうその前にバレてましたけど、」
黒木「牽制と、あと、報告も兼ねて、ね」
「…誰にですか?」
黒木「ん?まぁ…」
_片岡先生は黒木先生に譲ってあげる
黒木「内緒」
黒木先生は、それだけ言うと、
わたしから視線を逸らした。
「なんですかそれ!気になるじゃないですか」
黒木「Aは知らなくていいから」
「えぇ、」
どうしても教えてくれない黒木先生に、
少し不貞腐れて口を尖らせていると、
頬を片手で掴まれた。
「…なんれすか」
黒木「…ふ、」
「…もう、離してください、!」
黒木「モテ過ぎる彼女を持つと大変ってことだよ」
「…は、」
黒木「ん?」
「ちょ、唐突にそういうこと言うのやめてください…」
黒木「顔赤いよ」
「誰のせいだと…」
少しだけむかついて、
隣を歩いていた黒木先生の前に立ち、
ネクタイを軽く引いて唇を重ねた。
黒木「…」
「ふ、なんて顔してんですか」
黒木「…反則」
黒木先生はそう呟くと、
私の頬を両手で包んだ。
「ちょ、ここ外…」
黒木「先にやってきたのはどっち?」
「う、」
_今日寝れると思わないでね
そう口角を上げた黒木先生は、
やはり、何枚も上手らしい。
黒木「ほら、帰ろう」
そう差し出された手に、自分の手を重ね、
また家へと歩き出した。
END.
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夕 - とっても面白かったです‼️ (9月19日 5時) (レス) @page14 id: 50676421a4 (このIDを非表示/違反報告)
www(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました!!いいね連打したいぐらいです!! (2022年2月11日 18時) (レス) id: c849671628 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - カハッ(吐血)最高です,,,!今までお疲れさまでした,,,! (2022年1月22日 19時) (レス) @page15 id: 8ec3b2abb5 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - 主様のペースでいいので番外編とか読みたいです、、、、、、、、、、、!!!同棲、結婚式とかッッッッッ!! (2022年1月20日 17時) (レス) @page15 id: 50093fe7c2 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 更新ありがとうございます!最高でした!最後までドキドキが止まりませんでした!これからも応援しています! (2022年1月20日 8時) (レス) @page14 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年12月30日 22時