・ ページ11
・
黒木「片岡先生」
「はい」
校長室に入ると、
黒木先生は窓の方を見ながら、話し始めた。
黒木「貴方は、私をいつも支えてくれました。
何も言わずとも私を理解してくれる、
私を心配し、時には止めてくれる、
良き、理解者だと思っています」
「…とんでもないです」
黒木「しかし、仕事上のパートナー、ではなく、
別の意味で隣にいてほしいと、思っていたのも事実です」
「…え、」
…あれ、なんか話の方向が変わってきた気が…
黒木「勝手に失恋したとか勘違いしてお酒は飲む、
無防備で、男との距離が近い。
泣きたいのはこっちです」
「…え、っと…?」
黒木「私はこの先、貴方以上に好きになる人はいないでしょう」
「…は、」
黒木先生はそこまで言うと、
振り返り、私を見た。
黒木「桜花に来る前から、ずっと、貴方のことが好きでした。
…私と付き合ってくれませんか?」
黒木先生は何も言わない私に近づいてきて、
すぐ手前で止まった。
「…わたしも、好きです」
黒木先生を見上げると、
黒木先生は八重歯を見せて笑うと、
私を抱きしめた。
黒木「…やっと、堂々と触れられる」
黒木先生はそう囁くと、
私の身体を離し、頬に手を添えた。
黒木先生はまた少し口角を上げると、
唇が重なった。
・
430人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕 - とっても面白かったです‼️ (9月19日 5時) (レス) @page14 id: 50676421a4 (このIDを非表示/違反報告)
www(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました!!いいね連打したいぐらいです!! (2022年2月11日 18時) (レス) id: c849671628 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - カハッ(吐血)最高です,,,!今までお疲れさまでした,,,! (2022年1月22日 19時) (レス) @page15 id: 8ec3b2abb5 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - 主様のペースでいいので番外編とか読みたいです、、、、、、、、、、、!!!同棲、結婚式とかッッッッッ!! (2022年1月20日 17時) (レス) @page15 id: 50093fe7c2 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 更新ありがとうございます!最高でした!最後までドキドキが止まりませんでした!これからも応援しています! (2022年1月20日 8時) (レス) @page14 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅茶 | 作成日時:2021年12月30日 22時