君を笑顔にするために。2

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《 上杉海斗 side 》











朝、島津を見た場所へ向かうと、
やはり、まだいた。











島津「…なんだお前かよ」


海斗「親に期待されてると、ちょっと塾サボんのも大変なんだな。
お前んちのお母さん、塾来てた」


島津「え？」


海斗「お前がいないって騒ぎになってた。
どうしようどうしようって。泣いてた」


島津「お前だって授業中じゃないの？」


海斗「おれなんていなくなっても、誰も何も思わないよ」












そう言うと、
おれの携帯が鳴った。

着信は桜花からだった。











島津「そうでもないんじゃね。
…なんでここがわかったんだよ」


海斗「え？時々見かけてたし、
今日も塾行く途中いるの見たし」


島津「え、」


海斗「お前桜花のトップだし有名人だから目立つんだよ」


島津「なんだよそれ、

お前…元々ルトワックにいたんだろ。なんで今桜花なんだよ」


海斗「わかってんじゃんそんなの。
成績落っこってクビになっただけだよ」


島津「俺さ…4年生になる時、
ルトワックの入塾テスト受けて、Sクラス落ちたんだよ。

それが悔しくてさ…それで桜花で1番になってやるって、」


海斗「そう、だったんだ。なんかかっけぇな、そういうの」


島津「だから、ルトワックのSにいたのに、
桜花に落っこちてきて、Aクラスにいるお前のことなんか、許せなくて」













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