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加藤くんが席を立ち、
窓の外を見つめると、
黒木先生は再び口を開いた。
黒木「現在の匠さんの成績ではこれらの学校への合格はほど遠い。
しかし、ここで諦めてしまうのはあまりにももったいない。お母様、」
加藤母「はい」
黒木「お母様は、
匠さんに受験を無理強いしてるかもしれないと仰っていましたね」
加藤母「はい、」
黒木「好きなことも我慢させ、趣味の鉄道も封印させて可哀想、
そう思って苦しんでおられるようですが、
これらは全て匠さんの将来を考えてのこと…
それに、苦労されてるのはお母様も同じです。
お弁当作りや大量のプリント整理、常に匠さんの健康に気を使ったり、
夜遅い匠さんの帰宅を心配されて、
塾通いを始めて4年生からの2年間、本当に大変だったと思います。
これまでのお母様のご苦労を思っても、
ここで諦めるのは勿体無いと思いませんか。
もう一度言いますが、匠さんは決してできないお子さんではありません。
よく見てください、できることがこんなに沢山あるんです。
匠さんが自分の持っている力で、
力強く成績を伸ばしていけるように私たちはお手伝いをします」
加藤母「先生…」
黒木「お父様、お母様、
どうかもう一度よくお考えください」
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紅茶(プロフ) - 埜多羅さん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - なっちゃんさん» ありがとうございます〜! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - ごめんなさいm(_ _)m💦間違えて1つ多くコメントが… (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)これからも頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年11月25日 0時