検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:132,996 hit

ページ26












木村先生のその言葉に、講師たちがざわついた。










橘「本当か?寝ぼけて見間違えたんじゃないのか!?」


木村「いやいやいや…間違いなく前田花恋でした!」


桂「まさか…」


橘「転塾か!?」


「ルトワック…」


黒木「現状に不満を持っている保護者は、
子供がその塾にあっていないのではと考えがちです。

年度の途中で受け入れてくれる塾は少ないし、効率的じゃない。

つまり、転塾するなら6年になる3月、今がラストチャンスです」


「…まあ、なにも転塾の恐れがあるのは、
前田花恋さんだけじゃないですからね」













そう呟くと、
橘先生の視線が私に刺さった。












「…すみません」


黒木「親御さんたちが、

もしかしたらうちの子なら、
あの憧れの御三家に、あの有名国立校に届くかもしれない…

そう思ってなけなしの大金を払い、
あわよくばと夢を抱いてこの塾に通わせてきた。

しかし、現実は違った。

全く上がらない成績、増えていく月謝、
ここまで金を注ぎ込んでは引くに引けない状況。

そんな時、もし自分が親ならどうしますか。

私なら転塾させますね」


橘「じゃあ黒木先生どうするんですか!?
前田花恋はうちの大切な金の卵です!何か手はあるんですか!?」


黒木「片岡先生」


「え、はい」













完全に傍観していると、
突然声をかけられた。














黒木「貴方ならどうしますか?」


「わたしなら…放っておきますかね」


橘「はあ!?」


黒木「私も同意見です。放っておきましょう。
何もしなくて結構です」


橘「何もしないなんて、そんなわけにはいかないでしょう!
片岡先生も何言って…!」













橘先生が少し大きな声を出すと、
タイミングよく鐘が鳴った。













黒木「授業の時間です。
皆さん、よろしくお願いします」


橘「なんなんだよ…」

















・→←3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (160 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
325人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅茶(プロフ) - 埜多羅さん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - なっちゃんさん» ありがとうございます〜! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - ごめんなさいm(_ _)m💦間違えて1つ多くコメントが… (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)これからも頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅茶 | 作成日時:2021年11月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。