・ ページ12
・
《 馨 side 》
馨「…あれ、光…？」
朝目を覚ますと、
隣に光はいなかった。
馨「ひか…」
光「よ。オハヨ、馨！」
光は洗面台に腰をかけていて。
その髪は暗めに染められていた。
馨「光…？」
光「朝方思い立って1人で染めたにしてはいい出来だろ！」
馨「なんで…」
光「馨、あのさ、
見分けてもらうことが自立への一歩ってんなら簡単だよ。
こうやって見た目を変えちゃえばいい。
…もっと早くこうすればよかったよな。
今まで人のせいにばっかしてきたけど、
ほんとは僕らが見分けてもらう努力をしてこなかっただけじゃん？
だからこんな簡単なことで済むならいつでもやってやるよ。
馨がそうしたいなら部屋を分けたっていいし、
部の接客を別個にしてもいいよ。
でも！それでもこれからも僕らが双子って
ことには変わりないんだからな！！」
光は僕にそう言った。
馨「光…」
光「…夜の間、ずっと1人で考えててさ、
そしたら前に殿が言ってたこと思い出してさ、
それで考えたんだけど、
馨、お前は間違ってると思う。
確かに僕らは今まで通りじゃダメなのかもしんないよ。
お前に依存してたままじゃ、
ハルヒとかセンパイどころか誰にも認めてもらえないもんな。
でもそんな風に感情殺して、
無理してバラバラに生活すんのが自立ってやつなのか？
馨、僕らは双子だ。
それってすごくラッキーな個性じゃないのか？
普通の人なら1人で立ち向かわなきゃなんない未来も、
僕らなら2人で歩いていける。
依存じゃなくて、
これからはお互い影響し合って…刺激し合っていけばいいんだ。
そのことを僕らが忘れなければ、
きっと僕らには普通の何倍分も面白い未来が待ってる！
だから僕らはこれからだってずっと一緒だ。
だってそうでなきゃ、
何のために双子に生まれたかわからないだろう？」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 885人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くぅかな(プロフ) - こここ、これは一体誰とくっつくのー\(//Д//)/ 個人的にはモリせんぱい…。 (2022年7月11日 1時) (
レス) @page48 id: c4e0c26ecd (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - お話の構成、恋愛模様などとても面白くて、何回も読んでいます…！！1年後でも何年後でも待っているので、やる気が出て余裕があれば続きを書いてくだされば嬉しいです(*´∀｀*)続きを楽しみに何年後でも待ってます！！ (2022年7月2日 14時) (レス) @page42 id: 9e93016f5c (このIDを非表示/違反報告)
ハント - この話本当に好きで、何周も読んでます。続きを楽しみに待っています！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: f6410f9ee4 (このIDを非表示/違反報告)
あーち - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！応援してます(^^) (2022年4月21日 22時) (レス) id: a4caff25ae (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (2022年4月1日 2時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅茶 | 作成日時：2022年3月10日 22時
