こっち向いて。【Ryosuke.Yamada】

４＿Ryosuke ページ4

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涼介『ねーえA先生、』







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『もう放課後ですよ？』







涼介『うん』







『部活始まっちゃいますよ…！』







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”早く出ていってください！”







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そんな目で見ないでよね。







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涼介『来週の土曜日空いてる？』







『空いてません』







涼介『うわっ、即答…』







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「こんな女たらしと出かける暇なんてないよねーっ、」







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涼介『わっ、伊野尾先生』







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慧『うちの教師のこと、口説かないでくださ〜い』







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科学教師の伊野尾慧。







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実験オタクの伊野尾先生は、校内ではA先生と同じくらい人気者。







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ふわふわした独特の雰囲気と頭のよさとのギャップで、女性教師からも人気がある。







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涼介『どうして伊野尾先生がいるんですか！』







慧『えーっ、だってここ休憩所だし』







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ほっぺをリスみたいに膨らませる。







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…そんな顔したって、かわいくねーよ。







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『ここは休憩所じゃない！』







慧『あれっ？そうだったっけ…？』







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顔が整いすぎている伊野尾先生に嫉妬なんて

…大人げないけど。







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同い年の２人の雰囲気に、焼きもちやいちゃうことくらい…あるんだよ。







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俺には、タメで話してくれたことなんてないくせに。







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涼介『……』







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………ねぇ、







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そろそろ俺のこと、本気で考えてくれてもいいんじゃない？







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涼介『……部活いってきます』







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A先生のこと、好きなんだもん。







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