第八十二話 ページ43
太宰さん視点
突然ふいっとそっぽを向き、甲板へ向かう彼女を見て、
今まで押し込めていた何かがどっと内側から溢れ出てきた。
与謝野さん「珍しいね、あんたがこんなに感情的になるなんて」
乱歩さん「ほーんと」
敦くん「太宰さんは...Aちゃんのことが大好きなんですね？」
太宰さん「は？私が...？...........はは...本当にそう見えるかい？」
敦くん「見えますけど？」
太宰さん「...！................................................私は........どうすればいい？」
乱歩さん「簡単だよ、追いかければいい」
太宰さん「.....！...もし、逃げられたら？」
乱歩さん「追いつくまで走り続ければいい」
太宰さん「.........そんなこと、私にできるわけ」
敦くん「太宰さんは...僕に言ってくれましたよね「自分を哀れめば人生は終わりなき悪夢だ」と。
ほら、Aちゃんのことを思っているのなら
「逃げられたら」「自分にできる訳ない」と傷ついた未来の自分を憐れんでいる余裕はありません。
モタモタしていたら他の男に取られちゃいますよ！」
太宰さん「..........」
賢治くん「そうですね！何度転んだって、起き上がる限り道は開けます！」
敦くん「太宰さんの気持ちを伝えられるのは、太宰さんだけです」
太宰さん「......そうだね」
国木田さん「だ、太宰！お、俺はその...恋愛とかはよく...わからんが........うまくいくと簡単に言うつもりはない！
だが！Aはあれでもうちの社員。責任もって幸せにしてやれ！」
太宰さん「国木田くん...........君ってほんと単純バカ」
国木田さん「はあ！？」
太宰さん「いや〜恥ずかしいところを見せちゃったな〜...
よくよく考えてみればこの中で一番女性慣れしているのは私ではないかい？」
敦くん「...確かに」
太宰さん「迷う必要など一切ないね、それじゃ...言ってくる」
そう言い、彼女を追いかける直前「ありがとう」と敦くんにしか聞こえないよう囁いたのには誰も気づかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月麗(プロフ) - 花華�爛魯��瓩気�» えええめっちゃ嬉しいいい😭楽しんで読んでもらえていたようで自分も満足しました😌ありがとうございます！！🙇♀️これからも頑張ります💪 (3月18日 11時) (
レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
花華�爛魯��� - 完結おめでとうございます！！毎日最新ないかな？と確認し見ていた大好きな小説が完結となると少し寂しく感じますね、これからも頑張って下さい！応援してます👍！ (3月17日 17時) (レス) @page47 id: 0fbaa962de (このIDを非表示/違反報告)
水無月麗(プロフ) - ペルーさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです😭 今後も更新頑張ります！！ (3月3日 21時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
ペルー(プロフ) - 更新お疲れ様です😌 いつも楽しく読ませてもらってます！ 応援してます〜 (2月26日 8時) (レス) @page12 id: 770cc50ee8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水無月 麗 | 作成日時：2024年2月17日 6時
