参拾陸ノ型 一瞬だった ページ36
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縁側に座ってお団子を食べながら、彼から受け取った手拭いで額を冷やす。
『無一郎くん…、ごめんね』
「…いいよ。それより大丈夫？」
『ただの峰打ちだしこれくらい___「そうじゃなくて」
「今日の任務、炭治郎とでしょ？」
『ああ… うん。』
そう。彼が言うように、今日の任務は炭治郎と合同である。善逸じゃないだけまだマシだけれど、正直家を出ていった身からすると何だか気まずい。
かといって、任務を放棄だけはしたくない。
『… 任務に公私混同はしないって決めてるので』
「…… 僕が代わりに行ってもいいんだよ？今日久しぶりの非番だし、やることないし」
『だったら尚更駄目だよ。非番の日くらいゆっくりしてください。それに、今日の任務はきっと柱が出動する程でもないはずなので』
「そっか。頼もしいね」
『いやいや、これ以上迷惑かける訳にもいかないので』
「………… 迷惑ってなに」
『へ？』
「僕、Aのこと迷惑だなんて思ってないよ」
『無一郎くん…』
あまりにも真剣な瞳でこちらを見てくるものだから、何だか逸らせず、呼吸すらも億劫になる。
「…… 僕はずっとAにここにいて欲しい。
僕は一人暮らしだし、お館様から貰ったこの御屋敷はあまりに広すぎるし。
でも、二人だと寂しくないじゃん」
『…… 確かに広いもんね。この御屋敷』
「それに、Aに傍にいて欲しいんだ」
『…… 無一郎くん』
「だから、僕は不安だな。炭治郎と会ったら帰ってこいって言われると思うから、Aが帰りたいって思わないか不安。」
『っ、そんなこと！思わな…ぃ…』
「ね？自信が無いでしょう？…僕が無理やり住まわせたものだからそう思われても仕方ないって分かってるよ。
でもね、僕はあの金髪よりも素直に僕の気持ち伝えられるから。」
『…………』
「顔上げて、A」
顎を親指でクイッと持ち上げられる。
視界いっぱいに無一郎くんの顔が広がった。
そして、その顔がどんどん近づいてきて、唇まであと少しというところで_____
「好きだよ、A」
と呟き、彼は私の唇から少しズレた場所に接吻を落とした。
その間、私は抵抗できず、されるがままに彼を受け入れてた。
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わたしちゃん(プロフ) - 遅れてコメ失礼します！すっごくきゅんきゅんして、善逸もかわかっこいいってかんじでもうほんと大好きです...！更新待ってます！ (2021年6月28日 14時) (
レス) id: 4e7e1a0744 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - ２人を元通りにしてあげてください！ww 続きめっちゃ待ってます (2021年3月20日 23時) (レス) id: b364ff4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 続きが凄く気になります！夢主ちゃんとぜんいつの恋の行方が気になる！更新待ってます！楽しみです！ (2021年3月17日 1時) (レス) id: ee58dd6f58 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが気になります！無理しないでいいですから更新楽しみに待ってます！ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 51e411dd35 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳@きゃらめる - (コメント失礼}(*･ω･)ﾉ善逸と元通りになってほしいなぁ〜(*´`*)花冠のところ.凄くｸﾞｯと来ました…\(*＞ω＜)/更新頑張ってください! (2020年11月7日 10時) (レス) id: 1d3bfbc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむ | 作成日時：2020年3月26日 23時
