弐拾漆ノ型 雑魚鬼とは違うもの ページ27
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「随分ご機嫌だな。何かいい事あったか？」
『へへ。分かる？』
「ああ。凄く幸せそうな匂いがする。」
任務に向かう道中にて、炭治郎と話していた。鬼が出ると噂されている場所なので、勿論周りに気を配りながら。
善逸とのことを別に報告していないのに顔に出てるみたいで。…いや、炭治郎の場合、匂いか？匂いがダダ漏れなのか？
ちなみに蜜璃さんに伝えたら花冠を加工して物持ちよくしてくれるそうなのでお願いした。尤も、永久保存は出来ないし、あくまで延命治療みたいなものだけれども。
それでも、少しでも花が枯れないで生きてくれてたら嬉しいのだ。
『花って、なんで枯れちゃうんだろうね』
「む、それはなぞなぞか…？」
『いや。むしろ答えがあればいいのにね』
ふふっと炭治郎に笑いかけると微笑みを返してくれた。
______途端、ビビッと不穏な気配を察知する。瞬間、刀を構える姿勢をとる。
……… この気配は…、
『鬼…！』
「どこに居るんだ…？」
周りを見渡しても鬼は見当たらない。木が邪魔。
けれど、確かに感じる 人間とは違う独特な嫌な気配。そして______、
『何、この感じ』
他の鬼とは違う、微かな弱い感じ。
炭治郎もそれを察知しているように頭をあちこちに回すが、特に見当たらないようだ。
「…あ、A！これ！」
『な、何これ。鬼、だよね…？』
炭治郎が指さす先には、赤ちゃんのように小さな生き物。だけれど、瞳孔は開いており、目が赤く、そして爪が長い。サイズ以外は他の鬼と同じ特徴を持っていた。
…鬼舞辻の奴、もしかして赤ちゃんに対しても血を分けたの…？信じられない。命をなんだと思っているんだ。
それに、この赤ちゃんもよくこんな小さな身体で耐えられたな。…もしかして、何か特別なものを持っている鬼なのだろうか。
「この子だけなのだろうか」
『… きっとそうでしょ。他に気配はしないもの。』
「…… この子には殺意が感じられない。まだ人を食べたことないのだろうか。」
『…………』
確かに。雑魚鬼と違って人間を見かけても襲いかかったりせず、寧ろこの子はぼーっとこちらを見ているだけだ。殺意は感じられない。
…ありえないけれど、一つだけ可能性がある。もしかしたらこの子は人間に戻れるかもしれない。
『炭治郎、この子を持って帰ろう』
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わたしちゃん(プロフ) - 遅れてコメ失礼します！すっごくきゅんきゅんして、善逸もかわかっこいいってかんじでもうほんと大好きです...！更新待ってます！ (2021年6月28日 14時) (
レス) id: 4e7e1a0744 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - ２人を元通りにしてあげてください！ww 続きめっちゃ待ってます (2021年3月20日 23時) (レス) id: b364ff4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 続きが凄く気になります！夢主ちゃんとぜんいつの恋の行方が気になる！更新待ってます！楽しみです！ (2021年3月17日 1時) (レス) id: ee58dd6f58 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが気になります！無理しないでいいですから更新楽しみに待ってます！ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 51e411dd35 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳@きゃらめる - (コメント失礼}(*･ω･)ﾉ善逸と元通りになってほしいなぁ〜(*´`*)花冠のところ.凄くｸﾞｯと来ました…\(*＞ω＜)/更新頑張ってください! (2020年11月7日 10時) (レス) id: 1d3bfbc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむ | 作成日時：2020年3月26日 23時
