拾伍ノ型 言葉の呪い ページ15
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『ただいまー』
「ただいま。善逸、伊之助、禰豆子、いるか？」
扉を開き、家の中に呼びかけても返ってこない声に2人で首を傾げるも、私は今日の料理担当のため、買ってきた食材を台所に並べた。
今日の主な献立は肉じゃが。早速取り掛かろうと、手を洗い包丁を手に持った。
「手伝うよ」
『ありがとう、助かる。じゃあじゃがいもの皮を剥いてもらってもいい？』
「ああ、分かった」
にこっと快諾してくれた炭治郎にお礼を言い、私たちは横に並んで料理を作り始めた。
『他の三人、いた？』
「禰豆子は寝ていたが、伊之助は確か今日は非番だから山に行くって言っていたなあ。もうすぐで帰ってくるはずだぞ。すまない、善逸は分からなかった」
『そっかあ。… 今頃、他の女の子と逢引していたり、なんてね』
自暴自棄になり、炭治郎に八つ当たりして困らせてしまった。
ハッとしてすぐ炭治郎に謝る。
「…… 善逸、最近は他の女の子に、逢引とか軽率に好きとか言わなくなったんだぞ」
『…… 禰豆子ちゃんには毎度可愛いとか好きとか言ってるもん』
「禰豆子のことは違うんだよ、うーん…」
『何それ、禰豆子ちゃんは善逸にとって特別だってこと？』
「いやっ、違くて、そういう訳じゃなくて」
焦る炭治郎を横目に、とんとんと包丁で野菜を切っていく。…… いいなあ、私も善逸にとって特別な存在になりたいなあ。
「…A？泣いているのか？」
『全然！たっ玉葱が目に染みてきて…』
「…… 俺だったらAを「ただいまー」」
少しだけ視界が霞んできた時、扉の開く音がした。
声から推測するに、私の彼氏様だろう。
善「ただいま。いい匂いする」
炭「おかえり。ほら、外から帰ってきたんだから手洗いうがいだぞ」
善「はいはい、炭治郎お母さん。」
素直に手を洗う彼の姿を見ると、先程の無一郎くんの言葉を思い出す。____ 「蒲公英はAのこと好きじゃないんじゃない？」____そんな言葉が呪いのように頭の中をぐるぐる回り、離れないのだ。
ああ、もう駄目だよ。善逸の前でこんな姿見せたくないのに涙が溢れそうだ。我慢しろ、我慢我慢我慢。
善「……A？」
『へっ？』
善「どうしたの？悲しい音がする」
『ぜ、善逸？』
私の顔を心配そうに覗く。距離感とも相まって、いつもはしない有り得ない光景にはっと息を呑んだ。
「… ごめん、少しだけ抱き締めてもいい？」
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わたしちゃん(プロフ) - 遅れてコメ失礼します！すっごくきゅんきゅんして、善逸もかわかっこいいってかんじでもうほんと大好きです...！更新待ってます！ (2021年6月28日 14時) (
レス) id: 4e7e1a0744 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - ２人を元通りにしてあげてください！ww 続きめっちゃ待ってます (2021年3月20日 23時) (レス) id: b364ff4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 続きが凄く気になります！夢主ちゃんとぜんいつの恋の行方が気になる！更新待ってます！楽しみです！ (2021年3月17日 1時) (レス) id: ee58dd6f58 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが気になります！無理しないでいいですから更新楽しみに待ってます！ (2021年1月7日 20時) (レス) id: 51e411dd35 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳@きゃらめる - (コメント失礼}(*･ω･)ﾉ善逸と元通りになってほしいなぁ〜(*´`*)花冠のところ.凄くｸﾞｯと来ました…\(*＞ω＜)/更新頑張ってください! (2020年11月7日 10時) (レス) id: 1d3bfbc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たむ | 作成日時：2020年3月26日 23時
