ストレス大爆発 ページ23
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「 なぁ有働、今日飲み行かねー？ 」
「 無理 」
「 お前最近付き合い悪いよ？ 」
「 うっせ。勝手に言ってろ 」
今日も例に漏れず定時過ぎ。
積み上がった書類タワーをなぎ倒したい気持ちを懸命に抑え込みながら、出来上がった書類を部長に見せに行く。
恐らくいつもの私なら書類タワーをなぎ倒してた。
だが今日はそういうわけには行かない。何故なら今日はいつもより早く帰れそうだからだ。
変な問題を起こして仕事を増やされるのはごめんだ。
「 部長、書類の確認をお願いします 」
「 ん、あぁ分かった 」
今まさに帰り支度を進めている部長を呼び止め、出来上がった書類を確認してもらう。
頼む、頼む。今日だけは無駄な突き返しはしないでくれ。お前の仕事してますアピールとかどうでも良いから。頼む、頼む、頼む……！
「 あーもーダメダメ。有働くん、あんた仕事なめてんの 」
プッツーン。
あーあんか全部どーでも良いや。なんでこんなくそ野郎に媚びへつらわなきゃいけねんだろ。
�� あんた仕事なめてる �瓠�はっ？
この残業無くしましょうね〜ってご時世に、こっちは毎日毎日頑張って終電に間に合うように残業してんだよボケが！
のくせしてテメーはそそくさと帰宅ラッシュの過ぎた電車に乗って帰んのか？あぁ？？
部下には仕事与えるだけ与えて？？
自分はあったかーい我が家に帰る？？？？
テメーの方が仕事なめてんだろが！！！今すぐこの階からぶち落としてやろうかゴラ！！！！
「 てめぇいい気になってんじゃねぇぞ豚野郎 」
「 ちょ、ちょっと君！こんなことして許されると思っているのか！ 」
「 豚以下の下等生物になにしようがこっちの勝手だ。てめぇはさっさと地べた這いつくばっての垂れ死んどけカス 」
部長の胸ぐらを掴んで、日頃のストレスの0.1割を思いきりぶちまける。
本当はこんなもんじゃねーんだけどさ、こっちも早く家に帰りたいんだわ。クビにするならさっさとクビにしてくれ。別に私ここに未練ねーから。
突き飛ばすように胸ぐらから手を離すと、部長は情けなく尻餅をついて後ずさる。
今私はどんな顔をしているのだろうか。
きっと、あの子達には見せられない顔なんだろうな。
「 人に指図すんならまずてめーがやれ、低脳 」
あースッキリした。
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作者名：朝田 | 作成日時：2020年12月29日 18時
