【刀剣乱舞】桜舞う刀【刀剣女子】

桜の花びら１３枚 ページ14

少し固まっていると、口を開いたのは…



？「どーだ！！驚いたか！！」



とすごい勢いで言ってきた。



声から察するに先ほど僕が刀を向けた白い彼だろう。



その声で我に返り、ぼーっとしていたせいかなかなか焦点の合わない目を合わせようと数回瞬きをした後、すっごく驚きましたと返事をしようとすると急に後ろから手を回される。



まぁ、世に言うあすなろ抱き見たいな…？




わぁ、こんなところでこんな貴重な体験ができるとわ…



まぁ、タオルは巻いているけどほぼすっぽんっぽんに近い状態だしね。




うん。お風呂場じゃなかったら心臓が死んでたよ



なんて思いながらも、今も十分心臓がうるさい。




少ししてると、後ろから


あんまり、お兄ちゃんに心配かけないでくれよ


なんていう、弱々しい声が聞こえてきた。


なぜかそこで、心配かけたんだなって少し申し訳なくなった感覚があった。




『…ごめんなさい。』




自分でも知らないうちに、小さなかすれ声で謝っていた。



それと同時に、人に心配されたのが久しぶりだったからか


人の心に触れたのが久しぶりだったのかわからないけど、少し涙が出てきた。




彼の腕を、涙で濡らしてしまったせいか彼の抱きしめる手が強くなる





少し、その体温が落ち着くっと思ったところで思いつく。



お兄ちゃんに心配かけないでくれよっと言われたことを思い出し、彼がお兄ちゃんなのかなって思う。


ということは、この人が鶴丸さん…？


まぁ、そうじゃなかったらこんなことしないわな…

桜の花びら１４枚→←桜の花びら１２枚

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す