【刀剣乱舞】桜舞う刀【刀剣女子】

桜の花びら３枚 ページ4

ふと気が付くと、見慣れない天井があった。



まだ、働こうとしない頭を無理やりたたき起こしフル活動させた



それでも、やっぱり知らない天井は知らない天井のままだし



布団に寝かされてるのが謎だし



何よりも、記憶に残っているあの痛々しい光景。


確かに刺さってたはずなのに、痛みはもちろん傷口すらない




服もいつの間にか変わってて、紺色の浴衣になっている




枕元には、狐のお面……





いや、意味わかんねぇよ



だれか、服着替えさせたのか？？




なんて、考えてもわからない




とりあえず、布団から起きたらすぐそこに姿見があった



どうも、僕は自分の姿が嫌いな物で悪いけど裏返しにさせてもらおうと姿見に手をのばした




『…は？？』




裏返しにしようとするともちろんそこに自分の姿が映るのが当たり前だから何も驚くことはないもだけれど…



姿見に移ったのは、真っ白な髪に真っ赤な紅色の目。



美少年だった。



自分の後ろにだれか立っているのかと思い後ろを振り向くが誰もいない。





姿見に、もう一度向き合って手を伸ばした。



そうしたら、鏡に映った美少年も自分とおんなじ動きをする。





『こ、これって…僕なの？』



小さい声で、そうつぶやく。




見る見るうちに、自分でもわかるくらい顔の血の気がひいた



とりあえず、髪が鬱陶しいのでくくることにした




ふと、後ろを振り向くとそこには一振りの刀があった。




僕はそれを手に取り、鞘から少し抜いて確認をし脱刀した。



刃先で少し人差し指の腹を切ってみると少しの痛みと引き換えに赤い液体が出てきた。



それでわかった。



それは本物の刀のようで、同時に指からあふれる赤からは僕はまだ人間であると実感できるようだった

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