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阿品「……山本?生きてる?」
『………はっ!』
神戸先輩からプリントもらって、えー……
阿品「お前、聞いてた?」
『あー……ん?』
教室から、他の役員の人が出ていく。
あれ?もう会議終わった感じですか?
阿品「馬鹿……早く慣れろよ、お前が言うキラキラに」
むにー、と頬を阿品に引っ張られる。
相変わらず伸びるな、と呆れた顔で両頬を掴まれた。
『んぬぬぬ、わたしんかおんんっぱるの(好きだね私の顔引っ張るの)』
阿品「餅ぐらい伸びるから引っ張り甲斐がある」
阿品が離そうかな、って顔したから
よしっ、て、内心ガッツポーズしたんだけど
あ、っと声あげて、掴む力を強めてきたから
それに合わせて顔を顰めた。
阿品「お前、周馬先輩とペアになったから」
お前顔芸すごいな、って頬引っ張ってた人に言われる。
は?ついていけないんだけど!?
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『えっと、つまり?私のくじ運が強かったってこと???で、おーけー??』
引っ張り屋(今度からこう呼ぶことにした)に
解放された私は黒板の方へ目を向ける。
確かに山本って書いたところが当たってる……
阿品「周馬先輩とペア組みたい人!って言ったらお前を除く
女子全員が手を挙げたんだけど
それならあみだで決めようって周馬先輩が言って
やったら、手を挙げてないお前が当たったっていうやつ」
『え、私は誰が書いたの、書いた記憶ないんだけど』
阿品「お前完全にきょどってたから
体調悪いってことにして…あー、周馬先輩が書いてた」
『あんなキラキラな人と一緒に役員できる気がしない』
阿品「え、もう、今日手始めに一緒に帰ろうって言ったらお前うんって答えてたぞ」
『え!?』
私怖い。
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3年教室で待ってるって言ってたぞ〜って
阿品に言われたけど
何組が教えてくれなかったなあいつ!!
A組からちょこちょこ窓を覗くけど一向に見つからない。
えぇ、どこなの。
胸が教室のドアを開けるたびにどんどん高鳴っていく気がする。
4回目の時だった。
『『あっ、』』
窓越しに机に伏せたあなたと目が合った。
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『山本さん?』
『…は、はい、山本です』
『緊張してる?』
『緊張してるに決まってるじゃないですか!』
『……人見知りなんで……すみません』
『……よかった、俺嫌われてたのかと!』
ほんとによかったって言われたんだけど
私が嫌ってたら、ダメな理由があるのかな。
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成瀬▼(プロフ) - まるさん» むしろコメントありがとうございます( ; _ ; )そう言って貰えて嬉しい限りです! (2019年11月2日 13時) (レス) id: 7e89a42ab7 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 一年前の作品にすみません!最後の展開(回想?)胸熱でした!素敵な作品をありがとうございます! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 9d57b2db44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成 瀬 ▼ | 作者ホームページ:http://naru_se.0706
作成日時:2018年3月22日 17時