高 嶺 の 先 輩 。

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『私のことを待ってて、あそこで売り子してたんですか？』





ミートパイをもぐもぐしながら

しゃがんでも生まれる身長差のせいか

若干、上目遣いでこちらを見上げる、山本さん。





『そうだよ、山本さんに会いたくて』


『あ！本部の方でなんかトラブったんですか？！ならこんな所にいる場合じゃ…！』




周囲の女子、特に今日は他校からの生徒もいるから巻くの大変ながらも

２人っきりになりたくて体育倉庫の裏まで来たのに……！





『違う違う、一緒にお昼食べたくて！』




隣の影が、えぇ！？と、ミートパイを落としそうになる。



出会ったころは全然思ってなかったけど、山本さんって表情豊かなんだよな。




……そういう所も好き。






『……なぜ、第１回ミスターTOAコンテスト優勝候補と


私はお昼なんかを一緒に食べてるんだ？？』





『そのコンテスト、絶対俺優勝しないし』






『え、私先輩に投票してきましたよ？』







今度は俺がミートパイ落としそうになった。






そういう、たまにぶちかましてくるところ嫌いじゃないな……。







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『神戸先輩は確かバレー部でしたっけ』





体育倉庫の向こう側じゃ

音や活気に溢れてる文化祭が行われてるのに

なんか二人っきりってドキドキする。




『そう、1月に春高っていうのがあって、それで引退』



『春高かぁ、確か予選は11月ですっけ』





兄のせいである程度の知識は持っている。

年に何回かはサントリーの試合見に行ったりしてるぐらい。






『もしかして、山本さんバレー詳しかったりする？』


『まぁ割と』


『部活は？』


『バイトやってるから帰宅部です』







『マネージャーやらない？』





『………え？』





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清香｢JKだぜ、想い出づくりしようぜ｣




想い出づくりどころか


この文化祭で私の人生めちゃくちゃ変わってきてる気しかしないんだけど！？








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