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｢ちょっと櫻井先輩！！｣
母との電話を切ったのを確認してから櫻井先輩に問う。
｢ん？｣
そんなのお構い無しに櫻井先輩はTVを見ていた
｢勝手に人の電話に出るのはどうかと思うんですが！｣
｢だからお前は俺の犬なんだって｣
こっちをチラッとみて答えた櫻井先輩はすぐにTVに向き直った。
｢な、私は犬になったつもりはありません！｣
｢でも秘書の仕事を断らなかったのはお前じゃん｣
淡々と答えていく櫻井先輩
｢それは秘書＝会長の犬だなんてだれも思いませんもん！｣
｢それなら分かってから辞めれば良かったんじゃないの？｣
｢秘書の仕事を全校生徒の前で公言したんですから辞めるなんて言えません｣
辞めるだなんて私ひとりの考えで、我が儘で言ったらまたあの時みたいになっちゃう…
｢じゃあ犬になるしかないじゃん｣
やだね
口にする前にお風呂に行こうとしたけど
私はわかりやすいっていろんな人から言われるわけで
｢嫌でもならなきゃいけないよ｣
なんて扉から出た時に櫻井先輩の声が聞こえた
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作者名：マリー | 作成日時：2017年11月11日 16時
