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三ツ谷「ほんとに行きつけなんだな。」





席に座ると、少しだけ嬉しそうに笑ってそう言ってくれる三ツ谷。





『うん、ほぼ毎日行ってるから仲良くなっちゃった。』

三ツ谷「楽しそうで安心した。」

『…それで、その、どうしたの?あっ、!昨日はほんとにごめんね、龍宮寺も怒ってたよねきっと、、。』

三ツ谷「あー、ううん、怒ってない。ただすっげー心配してた。あの後Aから連絡来ねぇし。」

『うっ、、面目ない、、電源落ちたまんま帰って爆睡しちゃってた、、。』





昨日のあまりの自分の余裕の無さに合わせる顔がないな、、と思いながら俯くと、三ツ谷が言った。





三ツ谷「…マイキーに会った?」

『!!!』





心臓の鼓動が速まって動揺する。
でも絶対にそれを悟られちゃだめだ。





『…なんで?会ってないよ。』

三ツ谷「…。」





三ツ谷は確かめるように私の目をじっと見つめてきた。

…嘘ついて、ごめん。
でもきっと会ったことを言えば三ツ谷は私を全力で守ってくれる。
もう二度と会うなって言ってくれる。

…もし会ったことを言ったら佐野は、三ツ谷に何をするんだろう。





三ツ谷「…じゃあ、目腫れてる理由は?」

『!!!』

三ツ谷「昨日電話したとき、明らかに声震えてた。何かを怖がってた。」

『っ…』

三ツ谷「お前嘘つくの下手だからすぐ分かるよ。」

『っ、!!』

三ツ谷「…会ったんだろ、マイキー。」

『ちが、!会ってない、!』

三ツ谷「…。」

『っ……お願い、会ってないの。信じて。』





消え入りそうな声でそう言った。
大切な友達に嘘をつくことはとても苦しい。
そしてきっと、何も騙せてない。

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妄想族同盟No.1(プロフ) - じゅりさん» この作品を読んでくださって、コメントをくださってありがとうございます、、!!すごく嬉しいです(泣)(泣)読者様からの温かい言葉で私が泣いてしまっています、、。更新楽しみに待っていてください!! (2021年7月28日 21時) (レス) id: ef88a247fc (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 泣くつもりは全くなかったんですが、読んでいくうちに涙が止まらなくなりました。。。いい作品をありがとうございます!更新頑張ってください!応援してます!! (2021年7月28日 12時) (レス) id: 21e5597aaf (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - なのなのさん» ありがとうございます(泣)(泣)(泣)そんなことを言っていただけるなんて思っていなかったです、、とっても嬉しいです!読んでくださって本当にありがとうございます!!更新楽しみに待っていてください!!! (2021年7月28日 5時) (レス) id: ef88a247fc (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 本当にこの作品は大好きで、私のお気に入りです。  作ってくれてありがとうございます! これからも更新頑張ってください! 応援してます! (2021年7月28日 2時) (レス) id: 62e316d30c (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 最近読ませて頂いてます! このお話凄く楽しみで、ワクワクしながら読んでます!深夜ですが作品の方を見たら更新になっていて本当に嬉しいです 更新が待ちきれない程すごく好きで、しかも一度にたくさんの話を書いてくれるので、たくさん読めて本当に嬉しいです (2021年7月28日 2時) (レス) id: 62e316d30c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妄想族同盟No.1 | 作成日時:2021年7月21日 13時

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