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『今日は急にごめんね。楽しかった、ありがとう。』
三ツ谷「おう、1年ぶりだけど話積もったなー。」
『ねー、楽しすぎて時間忘れちゃった。』
三ツ谷「うん、久しぶりにあんな笑ったし。でもこんな時間なっちゃってごめんな。」
『ううん。むしろ駅まで送ってくれてありがとね。』
三ツ谷「おう。…じゃあ、またな。」
『うん、また。元気でね三ツ谷。龍宮寺にもよろしく言っておいて。』
三ツ谷「ああ、Aも。」
『うん。』
店を空けられないということで龍宮寺とはお店で別れ
三ツ谷と2人で並んで、駅までの懐かしい道を歩いた。
佐野のことには、一切触れずに。
三ツ谷「…A!」
駅の改札を通ってから、三ツ谷に呼ばれて振り返る。
三ツ谷「またいつでも来いよ!待ってるから!」
『!!うん!ありがとう!』
永遠の別れじゃないくせに、いい歳した大人が改札越しに大声出してこんなこと言い合うのも面白くて、自然と笑顔がこぼれた。
『…(佐野、会えなかったな。)』
帰りの電車に揺られながら思った。
考えてみれば会えるはずもないのに。
今じゃ佐野は巨大犯罪組織、梵天の首領だ。
…そんな人間に、会えるわけないのに。
【東京で待ってる。】
昨日の夜届いた、一通のメール。
差出人は、6年前から音信不通になっていた佐野だった。
それを見た私は翌日、迷わず新幹線に乗って東京に戻っていた。
6年ぶりに来た佐野からの連絡。
6年前から変わらない。
私の中にあるのは、
『…(会いたい。)』
…ただ、それだけ。
*
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妄想族同盟No.1(プロフ) - じゅりさん» この作品を読んでくださって、コメントをくださってありがとうございます、、!!すごく嬉しいです(泣)(泣)読者様からの温かい言葉で私が泣いてしまっています、、。更新楽しみに待っていてください!! (2021年7月28日 21時) (レス) id: ef88a247fc (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 泣くつもりは全くなかったんですが、読んでいくうちに涙が止まらなくなりました。。。いい作品をありがとうございます!更新頑張ってください!応援してます!! (2021年7月28日 12時) (レス) id: 21e5597aaf (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - なのなのさん» ありがとうございます(泣)(泣)(泣)そんなことを言っていただけるなんて思っていなかったです、、とっても嬉しいです!読んでくださって本当にありがとうございます!!更新楽しみに待っていてください!!! (2021年7月28日 5時) (レス) id: ef88a247fc (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 本当にこの作品は大好きで、私のお気に入りです。 作ってくれてありがとうございます! これからも更新頑張ってください! 応援してます! (2021年7月28日 2時) (レス) id: 62e316d30c (このIDを非表示/違反報告)
なのなの - 最近読ませて頂いてます! このお話凄く楽しみで、ワクワクしながら読んでます!深夜ですが作品の方を見たら更新になっていて本当に嬉しいです 更新が待ちきれない程すごく好きで、しかも一度にたくさんの話を書いてくれるので、たくさん読めて本当に嬉しいです (2021年7月28日 2時) (レス) id: 62e316d30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想族同盟No.1 | 作成日時:2021年7月21日 13時