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失恋のち雨宿り/shp ページ19
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久し振りに多忙の彼から食事の誘いの連絡が来た。
気合いを入れてお洒落をして、彼との食事もひと段落をしたところだ。
「今日はAに言いたい事があるんだ」
「うん、何?」
「俺と別れて欲しい」と彼から別れを告げられた。
「どうして?」
「他に好きな人が出来たんだ」と、彼からの鉛の様な重い一言を聞いたその後はよく覚えていない。
私はお店から飛び出して、とにかく走った。
走っている途中に雨が降ってきて、気が付けば私はずぶ濡れだ。
あいにく傘を持っていない私は、屋根のあるバス停のベンチに座って雨宿りをする事にした。
「何でこんなことになっちゃったんだろう…。それに今日、私の誕生日だったのにな…」
今になって振られた実感が湧いてきて、涙がじんわりと浮かんでくる。
「なんや、先客がおったんか。すいません、隣座っても良いですか?」
私は慌てて涙を拭い「どうぞ」と答えると、声を掛けてきた男の子が「お邪魔します」と言って隣に座った。
shp「急に降ってきたし驚きましたよ」
「私もです。傘持ってなくてこの様です」と苦笑する。
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