すきすきワンワン！(1) (ページ5)

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Aside

炬『冷めちゃったな』

コーヒーを飲もうとコップを手に持ったお兄ちゃんが呟く

天『あ、もう一回』

「いいよ私が」

炬『良い良い良い。あ、プリン食えよ』

天『コタくんも食べてください！Aちゃんも！美味しいから』

炬『良い良い良い』

天『じゃあ、せめて一口だけでも』

そう言って天は自分のプリンを開けて、スプーンで掬った

天『あーん』

炬『良い良い良い良い！あーん』

天『･･･』

炬『やんねえのかよ！』

天『ふふ笑やります！あーん』

炬『･･･あーん。･･･うまいな』

天『･･･！』

天は自分の分も掬い一口頬張る

私もいるのにイチャイチャしちゃって･･･

私の分のプリンを開けようとすると

天『Aちゃんもいる？』

「･･･え？」

天『はい、あーん』

「い、良いよ...自分の分食べる」

せっかく天がくれるって言ってるのに、素直になれない自分に嫌気がさす

天『んーん、口開けて』

「いいって、ん、」

目の前まで押し付けられたら開けるしかなくて、小さく開けた口に入ってくる甘くて濃厚なプリン

天『どう？』

「･･･おいしい」

嘘

本当は、天と間接キス...しちゃったせいで、全く味が感じない

天『明日も頑張ってください！』

炬『･･･何が？』

天『でりばりマンですよ！』

炬『あぁ〜、頑張るようなことじゃないから。楽勝でやれっから、でりばりマンなんてさ』

天『･･･』