私の胸の鳴る理由(1) (ページ6)

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Aside

あの後、隼人くんたちはどうしたんだろう･･･

家に帰った私は、海で撮ったスマホの写真を見ながらぼんやりと考えていた

みんなで撮った集合写真、スイカ割りの写真、女子で撮った写真

一枚一枚スクロールしていくと、隼人くんと2人で撮った写真が画面に表示される

肩を抱かれながら映る私と、大好きな笑顔で映る隼人くん

･･･明日、隼人くんに会うとき、私はちゃんと笑えるかな...

隼人くんのやることなすことに全力で反応して、心が目まぐるしく浮き沈みして、今私のHPは限りなく0に近い

こんな状態で隼人くんに会うのは、正直少しだけ怖かった

翌日

5月も半ばになり、衣替えの時期

私を含め、登校してくる生徒のほとんどが半袖の制服になり、おろしたての白いワイシャツが目に眩しかった

『Aおはよー！』

「おはよう！」

長『おっはよ〜！』

「･･･わっ、！？」

友達に挨拶をしながら昇降口の廊下を歩いていると、突然後ろから泰広くんに抱きつかれた

「ちょっ、泰広くん、！」

こんないろんな人がいるところで堂々とくっつかれるのは幼馴染でも恥ずかしい