私の胸の鳴る理由(1) (ページ19)

今日:5 hit、昨日:32 hit、合計:7,856 hit

48 ページ19

Aside

高『高岡様の到着だーーー！！』

しばらくすると、屋台の食べ物を手にした男子たちがやってきた

み『ちょっとなに？もうそんなに買ってんの？笑』

高『うん！混む前にいっぱい買ってきた』

ひょっとこのお面をつけ、ヨーヨーに綿菓子、焼きそばとたこ焼きを持った高岡くん

すると、泰広くんが私のところへ来て『おー！』と浴衣を指差した

有『･･･浴衣だ』

隼人くんにまじまじと見つめられて恥ずかしくなる

「せっかくだし浴衣着てみたんだけど、どうかな...？あ、ちょっと気合い入りすぎ？」

水色地に淡いピンク色の柄が描かれた浴衣に差し色で赤の帯を巻いている

普段はなかなかしないアップの髪型も、つかさちゃんと一緒に頑張った

有『いや･･･なんか、新鮮でびっくりしただけ』

新鮮･･･

悪い意味ではないよね

少しは可愛いって思ってもらえたかな...？

長『すごく似合ってるよ』

泰広くんがさらりと口にする

「･･･ほんと？嬉しい...！」

男の子からの褒め言葉ってなかなか聞く機会ないし、素直に嬉しい

泰広くんの言葉で喜んでいた私は、隼人くんが泰広くんをじっと見ていたことには気づかなかった