ギフテッド

37 ページ39

Aside


天『じゃあなぜ、秘羽我さんが美味そうと言ったのか。密成さんが飲んだあのハーブティーには、毒が入ってなかったから』


竜『でもポットには鳥兜の花が』


天『僕たちが見たときにはね』

竜『事実！密成な血液からは鳥兜の毒が検出されている』

天『じゃあ、もっと早く飲まされていたとしたら？』

竜『仮に！二重三重にしたカプセルに入れたとしても、効き始めるまでに5分か10分程度しか遅らせることはできないのよ？』


夕・A『「･･･」』


天『･･･とまあ、息詰まっちゃってさ、スイーツと四鬼くんを補給しようと思ったの』


夕『補給？』



ほ、補給って...



天『あ、鬼頭さん心配しないで、四鬼くんを僕だけのものにするつもりはないから』


「･･･っ、？！あ、天草さん、！」


夕『･･･？』


タキ『お待たせしました。バタフライピーティーです』



そう言ってタキさんは、お盆に紫色のバタフライティーが入ったティーカップを乗せて持ってきた



夕『･･･これ、毒じゃないよね？』



不安そうにそう言った夕也



「大丈夫だよ、こういうものだから」


竜『鬼頭さん詳しいのね』


「はい、母の趣味で。昔からよくいろんなティーを飲んでたので」

38→←36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す