ギフテッド

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Aside


場所を移動し机などが置かれている会場へ



秘『こちらです』



秘影さんが立ち止まった場所には、躍動感があるけれど3色でまとめられた作品が



天『わ〜、この紫色の花は、鳥兜ではありませんか？』


秘『さすが刑事さん！』


天『あ、毒あるから触っちゃダメだよ』


夕『分かってる』



綺麗な紫色でとても綺麗なのに毒があるなんて


“自分の身は自分で守る”と言っているようでなんだかかっこいい



秘『私がアートに使うのは初めてなんですが、この鮮烈な紫色に、どうしようもなく惹きつけられまして』


「素敵です」


秘『はは笑 ありがとうございます。Aさんにそう言っていただけるのは嬉しいです』


「あ、いえいえ」


夕『･･･』



さっきから夕也の目が何かを訴えているよう



「･･･？」


天『なるほど』


羽『良い加減諦めろよ！』


「･･･っ、！」



入り口から入ってきた人が突然怒鳴り出した



密『うるさいな』


羽『表裏の統一なんてぬかしてんじゃねぇよ！』


密『黙りたまえ』


羽『統一なんて無理だ！！』


秘『すいません、ちょっと。ごゆっくり』



そう言ってその人たちの方へ行ってしまった秘影さん



「･･･、はぁ、、」


天『鬼頭さん...？』


「はぁ、はぁ、、」



体が、震える


足が動かない･･･



父『お前がそんなんだからこいつもこんなダメな人間になっちまったんだよ！！』

母『ごめんなさい、！』

「、、、」



お母さんを怒鳴っていたお父さんの声


今でも忘れられないあの時の風景



ダメだよこんなときに、お願い、止まって



夕『･･･！A、！』

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