ギフテッド

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Aside


天『いただきます』


タキ『どうぞ』


夕『どうしたの？この、海外みたいな朝ごはん』



夕也の言う通り、今まで和食が並んでいた食卓には、フレンチトーストやオムレツ、ヨーグルトや紅茶など、白や透明の綺麗なお皿に盛り付けられていた


ガラッと洋食･･･



タキ『天草さんがリクエストしてくださったので、張り切ってやってみました！』


天『あれ？四鬼くんは和食派だった？』


夕『いや、俺はなんでも』



夕也はそう言って荷物をソファに置きにいく

私も、いつも夕也が朝食を食べているときに座っているソファの方へ



夕『何これ？』



ソファの前の小さな机に置かれた手のひらサイズの壺


その壺を持ちまじまじと見つめる夕也



天『あぁ、少し殺風景だったから僕のコレクションの一部を飾らせてもらったよ』



天草さんがそう言って部屋を見てみると、確かに所々に同じような物が



夕『コレクション？』


天『それは、19世紀のイギリスのアンティークでね』


タキ『300万円したんだそうですよ』


夕『さんっ、･･･』


「300万･･･？！」



夕也は慌てて元の位置に戻す


こんなに小さくて300万円･･･

アンティークって難しい...



天『僕の部屋も、僕にふさわしくカスタマイズしたから、後で見に来てよ』


タキ『ペルシャ絨毯が素晴らしいんですよ！』


夕『あの畳の部屋に？』


タキ『えぇ！それはもううっとりするような手触りで』


天『いつでも触りに来てくださいね1000万円の滑らかさを』


「い、1000万円･･･」


タキ『ありがとうございます！』


夕『刑事ってそんな儲かるの･･･？』


天『まさか。この天草那月の明晰な頭脳を持って、トレーディングデータ･･･』

夕『聞かなきゃよかった』

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