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浮所side
「ん？」
A『飛貴くんが、優しいから･･･』
「･･･え？」
A『飛貴くん、いつもいつも私のこと気にかけてくれて、助けてくれて、なのに私、何にも返せてなくて...』
『今だって、楽屋でゆっくりしてたのに、私が体調悪いから飲み物とか毛布とか』
「違うよ」
震えた声で理由を説明してくれたAちゃんの声を遮ってそう言った
A『･･･え？』
「俺はね、自分がしたくてAちゃんと一緒にいるんだよ？」
A『･･･』
「Aちゃんがしんどかったら助けてあげたいし、Aちゃんが落ち込んでるんだったら笑顔にさせてあげたいし」
「それに、その分、Aちゃんが嬉しい時は俺も嬉しいから！一緒にいて迷惑って思ったこと1回もないから」
A『･･･だけど、』
「いつも言ってるでしょ？俺のことはいくらでも頼っていいよって」
A『･･･うん』
「だから、そんなことで落ち込まないで？」
Aちゃんのほっぺを摘んでそう言うと、ポロッと涙が溢れた
A『うん、ありがとう』
「も〜泣かないの！笑って笑って！」
A『･･･飛貴くん、優しいね』
涙を含んだ目で見つめられる
「あったり前じゃん。俺は、Aちゃんを守るヒーローなんだから」
A『ヒーロー･･･？』
「まあ、要するに、Aちゃんのことが大好きだよ〜！ってこと」
A『ふふ笑 私も飛貴くん大好き』
「なにそれ可愛い〜！！」
ぎゅーっと抱きしめると、Aちゃんも俺の体に腕を回した
A『あったかい』
「あったかいね」
君の痛みが和らぐなら、いくらでも抱きしめてあげる
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作者名：こばと | 作成日時：2023年7月25日 20時
