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渡辺「よお」
「……」
渡辺「A」
「……」
渡辺「無視ですか」
「いや…」
帰り道、駅で方向が逆の菜央と分かれて1人電車に乗り込む
この時間はまあまあ混んでて座れず、つり革を掴むしかない
すると急な隣からの視線と声
何でいるの？
渡辺「何でいるの？とか思ってんだろ？今。俺もだわ」
「何でいるの？」
渡辺「聞くんだ…まあ、帰り道だから？以上」
まあ、よく考えたらそれ以外ないか
渡辺「入学して2年目なのに、俺ら全然会わなかったんだな」
「ああ、まあ」
次の駅で降りないかな、それとも私が降りようかな
渡辺「最寄どこ」
え、言わなきゃダメ？ていうか、こんな話しかけてくる人だっけ…
渡辺「俺はね、△△駅」
「えっ！？」
びっくりした、え、同じなの
渡辺「うわ！その反応絶対一�劼犬磴鵝２兇蕕垢欧─�
「あの…」
渡辺「なんだよ」
「急にどうしたんですか。どう考えてももう怒ってるようには見えないというか…」
渡辺「だって怒ってねえもん」
「え」
渡辺「なんか認めたら吹っ切れた」
「吹っ切れたって…」
渡辺「お前が嫌いでイライラしてたんじゃないってことだよ」
たしかにな、すごいスッキリした顔してるな
私はあなたの件以外にも頭が混乱してるというのに
「はあ…」
渡辺「それに、お前のこと見つけたら話しかけたいって言ったよな」
「ちょっと渡辺君がわからない」
渡辺「俺もお前のこと知りたい」
そういう意味じゃない
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作者名：こばち | 作成日時：2022年11月15日 23時
