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教室で菜央が私の前の席の人の椅子に後ろ向きに座り、尋問が始まった
菜央「んで??渡辺君とはいつから付き合ってるの??」
「はいっ?違うから。付き合ってない」
さっきの雰囲気からどうしたら付き合ってると判断できたんだ
菜央「だって今まではすれ違う度にAのこと睨んで狙い定めるような表情だったのに。今日は、なんか甘々だった!!」
あんな渡辺君初めてみたんだけどー!と喜ぶ菜央
たしかに私も今までとの違いにびっくりした
それはやっぱり、昨日あったことが関係してる…よね?
「私が一番聞きたいっていうか…なんていうか」
菜央はジロリとこっちを見てきた
菜央「絶対決定的な何かがあったなあんたら。吐け!」
親友は騙せないな…汗
「私も整理が全然できてないんだけど…昨日」
女子たちに呼び出されたこと
渡辺君がそこに現れたこと
彼女たちを追い払ったこと
お前が嫌いだと言われたこと
好きだ
と言われたこと
一応伝えたあと、菜央は目も口も開けっぱなしのままこっちをずっと見てた
「ちょっと大丈夫?」
目の前で手を振ってみたら我に帰ったのか大丈夫と椅子に座り直した
菜央「……やばすぎ!!!!!!渡辺君の印象めちゃくちゃ変わったんだけど、あんたが渡辺君を変えたんだね!」
「そんな大袈裟な」
菜央「そんなこと言ってられんの?女ガン無視女嫌いの渡辺君だよ?何その熱い告白…うわ〜なんかやばい」
「えぇ…」
菜央「…とはいえ、Aは恋愛することに消極的だもんね」
恋愛とかそういうワードを聞くと、やっぱり気分が悪くなる
それこそ昨日呼び出されたのだってそういうことだし
嫌な思いをするんだから関わりたくない
その考えはそう簡単には変わらないな…
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作者名:こばち | 作成日時:2022年11月15日 23時