今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:45,625 hit
小｜中｜大
…見ないで ページ3
昼休み、1人で食べる昼食は慣れたものだった。
このクラスの生徒は半数が寮生で、こうも1クラスに固まると不自然さが浮き見える。
｢ねえねえ、何読んでんの??｣
中等部からいる____さんは私の机の傍らに置いてある緑色の表紙の本を指さして言った。
何も書いていない無地の表紙は、ほかのものがあれば探し出せないくらい質素で、少し色褪せていた。
｢…ひ、飛行機が飛ぶ理論…です｣
｢へ…ぇ…、難しそうなのを読んでるんだね!!｣
トイレ行こうっと____さんは言って私の元を離れる。
目立たぬように静かに生きている私は、こういう話しか蹴られる行為に慣れていない。
だからといって、改善しようとも思わないが。
これで、あの人は私に関わることは無いだろうな…。
なんて心の中で小さくぼやく。
片手には教科書の角で潰れた歪なおにぎりが、もう片方には英単語帳が。
１か月の私のルーティン。
崩れることは無いだろう。
きっと崩すことも無い。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんにん会長 | 作成日時：2019年8月19日 22時
