act.90 ページ43
私の右腕が嫌な音をたてた。
裏社会に入ってから何度も聞いた音だ。
既に脳は麻痺し、心地いいとさえ思えてしまう。
｢…痛い…なぁ?利き腕折られると動きずらいんだけど｣
｢そのために折ったんじゃねぇか｣
皮肉を言うと正論を返される。
折れた腕のことよりも、厄介なのは異能力のことだった。
私の体には右腕と同じように折れる直前まで重力がかけられている。
下手に動けないのだ。
｢わたし、いたいの、すきじゃないのだけど…｣
｢…そんなの昔っから知ってる｣
｢あとね、くるしいの、いやだし、ほんとは、うごきたくないし｣
｢それも知ってる。いつだっけか、そんなこと言わなくなったのは…確か、
幹部になった頃だっけかァ?｣
コナンくんがハッとして私を見る。
太宰さんはその場にいなかった。
｢…私も苦しいの嫌いだよ?中也｣
｢てめぇは聞いてねぇよ!!｣
太宰さんが中也の肩をポンッと叩く。
つい言い返してしまった中也は、瞬間さっと顔を青くする。
｢…そっちも幹部として隙ありすぎじゃないの?｣
｢…ﾁｯ｣
重力から開放された私は背中からデザートイーグルを取り出し、中也のこめかみに添えた。
｢てめぇ左で撃てんのか??｣
｢…そうねぇ、一般人が撃ったらそりゃ肩外れるでしょうけど、練習、したのよ??｣
ぺろりと上唇を舐める。
私はセーフティを外して一点集中させた。
｢…わーったよ。今日のとこはやめてやるよ今の俺じゃ勝ち目ねぇからな…
なんて言うとでも思ったかァ??｣
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あんにん会長(プロフ) - 夜奈さん» コメントありがとうございます！面白かったという言葉だけでもうやる気100倍です!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年6月23日 15時) (
レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
夜奈 - いままで読んだ中で一番おもしろかったです！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年6月22日 16時) (レス) id: 9c428e366e (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - 雪羅さん» ありがとうございます！ハマっていただけるなんて光栄です！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
雪羅 - この作品の文章の書き方やストーリーにドはまりしました！文スト大好き勢なので、元マフィア幹部現探偵社員という立ち位置は大好物です！旧双黒が好きなので中也との争いは辛いけど、展開が面白くて楽しく読んでいます。これからも頑張ってください！ (2018年6月11日 16時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - ミサ♪♪さん» 閲覧ありがとうございます!!今後の展開は書いている私でもドキドキしてます(笑)応援よろしくお願いします！ (2018年6月3日 20時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんにん会長 | 作成日時：2018年5月23日 15時
