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次の日は日曜、休日だった。
学校は休みで、出たばかりの真新しい宿題が心を暗くさせる…と言うことはなく、私はヨコハマに出勤します。
ええ、潜入調査と言えど、社員である以上は出勤しなくちゃなんです。
…他の企業とは関係なくね。
始発で新幹線にのり、着いたのはヨコハマ駅。
つい一昨日までいた街だ。
国「おお、来たか」
「お早う御座います。こんな朝早くにお迎えすいません」
国「最初のうちは迷うだろうからな。あまりヨコハマへ県外から来ると言う機会はないだろう」
「そうですね、ありがたいです」
そんな堅苦しい会話のなか、私はある違和感を覚えた。
「国木田さん、なんか…」
国「…?どうした?」
「いえ、そ」
何者かに腕を引っ張られる。
殺気を感じなかったから油断してたけど、これ、ヤバいんじゃ…。
国「…おい!」
ゆっくりとからだが後ろに倒れる。
手の大きさからして男性か。
なんて呑気なことを思いながら、私は何者かに抱き締められた。
……そう、抱き締められた。
「このにおい…太宰さん?」
太「やあ、一昨日ぶりだねぇ。元気にしてたかい?」
「嫌だなあ、こんなに早くに起きて…ちゃんと出社してくださいよ?」
というか、道の真ん中で抱き締めるの、視線がきついんでやめてもらいたい。
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作者名:あんにん会長 | 作成日時:2017年12月11日 22時