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渡辺side
「なんか、新しい世界を見せてくれるね。翔太は」
別に俺からしたらなんともない日常に、いつも目を輝かせて楽しそうに反応する彼女
俺はそんな彼女をみているのが楽しくて、嬉しくて、それだけが唯一の幸せだった
いつも笑顔の理由が俺にあってほしいと思った
俺はガキの頃に両親を亡くし、叔父がウチに引っ越してきた
叔父も実際何してんのかわかんないし家に帰ってくんのもいつも遅かった
とはいえ特に干渉する気にもならなかった
そもそも、親を亡くしてる時点でいちいち熱をもたなくなっていたのだ
小中高ともに友達はいたが、別にこの先も仲良くしてくんだろうなと特段思えるような奴がいたわけでもない
でもそういう奴らと同じ類に入らないのが、隣に引っ越してきた彼女
偶然なのか奇跡なのか、そんなのどうでもいいが、俺らは歳も同じでお互いに家に1人だという日が多かった
小学生の頃なんかは公園で無邪気に遊んだりしていたが、歳を重ねるごとにそんなんで遊ばなくなるのは当たり前で
俺の部屋で会うことが少なくなかった
人生でゲームを一度もしたことがないということ、学校帰りに友達と遊びに行ったことがないこと、最初こそ驚いたが、親に大切にされてる彼女の立場から、納得は十分にできた
でも高校生のとき、彼女の両親に俺らが会ってることを知られ、俺はめちゃめちゃに怒られた
怒られても、俺らが会ってるの気づくの遅過ぎだろ、としか思わなかった俺もどうなんだと思うが
彼女の親は、過保護すぎるんだと思う
大切にされてんだろーなとは伝わってるけど、みんながしてることをさせてもらえないのかなとか考えると他人の俺でもいたたまれない気持ちになった
でも、これ以上Aと親の関係を悪化させてはいけないと思い、俺は悔しい判断をしてしまった
それから俺らは会わなくなった
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こばち(プロフ) - ゆあてゃさん» こんにちは！コメントありがとうございます☺︎そう言っていただいてとても嬉しいです！これからも守っていきます！！今後ともよろしくお願いします♡ (2023年3月6日 12時) (
レス) id: 353107b017 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあてゃ - こんにちは！初コメ失礼します♡ ̖́-こういう自分が推しを守ってあげられるようなお話が大好きなのでとっても嬉しいです！これからも応援しています-`📢✨️ (2023年3月2日 22時) (レス) @page30 id: 0c35d3b667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばち | 作成日時：2023年1月26日 14時
