__ ページ3
.
渡辺「おい、」
「？」
今日は親がどちらも日中に家にいないと言うのに、私は鍵を忘れてしまった
それに気づいたのも帰り道
学校で気づければ待っていれたのに、家の近くまで来て初めて気づいた
公園で時間になるのを待ってようとブランコに揺られていた
そこで聞こえて来た声
隣のおうちの男の子だ
名前、なんていうんだっけな、なんせ、あの日以来一度も見ないから、隣の家とはいえ全然関わりがなかった
渡辺「おまえ、何してんだよ」
「……ブランコ」
渡辺「見ればわかるし、いつもここいないくせに急になんでいるの？おまえ」
''おまえ"なんて言い方、初めて言われた
「おまえってヤダ」
渡辺「だって名前知らねえもん」
「Aも君の名前知らない」
渡辺「Aって言うんだ。ふうん」
第一印象があんな感じだったから、こんなに話しかけてくることに驚いた
渡辺「俺はしょうた」
「…しょうた」
渡辺「うん」
渡辺「俺ね、けっこうこの公園来るんだよ」
そう言ってランドセルをその辺に置いて隣のブランコに座った
「公園でいつも遊んでるの？パパとママに怒られない？」
渡辺「怒られないよ」
「遊ぶことダメって言われないの？」
渡辺「俺パパとママいないから」
「え…」
渡辺「叔父さんと住んでる」
じゃあ、あの時彼と玄関に出て来た人はパパではなく叔父さんだったんだ
いい質問じゃなかったな、と思った
渡辺「Aは？ここ初めて来たのか？」
「家に帰る途中にあるから、知ってたけど初めて来た」
渡辺「俺けっこういつもいるよ」
さっきもけっこう来るって言ってたのにまた言ってる
「今日はおうちの鍵わすれちゃって…ここに来たの」
渡辺「じゃあ案内してあげる」
「え？」
渡辺「もうすぐで鉄棒のテストあるでしょ。練習しようよ」
すごく自慢げに言ってきた
最初は怖かったのに、優しいのかなって、本当に人見知りなだけなのかなって感じた
出会って二回目、話すのは初めての相手である翔太と、この日以来私はよく遊ぶようになった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 786人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こばち(プロフ) - ゆあてゃさん» こんにちは！コメントありがとうございます☺︎そう言っていただいてとても嬉しいです！これからも守っていきます！！今後ともよろしくお願いします♡ (2023年3月6日 12時) (
レス) id: 353107b017 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあてゃ - こんにちは！初コメ失礼します♡ ̖́-こういう自分が推しを守ってあげられるようなお話が大好きなのでとっても嬉しいです！これからも応援しています-`📢✨️ (2023年3月2日 22時) (レス) @page30 id: 0c35d3b667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こばち | 作成日時：2023年1月26日 14時
