第32戦:ブランク ページ35
貴方side
清水と谷地ちゃんの、有無を言わせぬ真っ直ぐな目。
俺は、いつか言ったように素直な人と責任感の強い人に弱い。
二人の澄んだ瞳は、俺の微かな、でも痛みを主張してくる罪悪感に火をつけた。
「…………ごめん…」
俺が謝罪すると、二人は怪訝な顔をして悲しそうに眉を寄せた。
____まずい、また言葉を間違えた。
二人に、そんな顔をさせたかった訳じゃない。
「っ、あの、二人とも、」
「白川さんは、私達を信用してないんですか!?」
谷地ちゃん…………?
「私達はまだ、出会って一週間しか経ってません。
でも、たかが一週間でも、されど一週間です!
私達を完全に信じろとは言いません。
でも、やっぱり、話してもらえないのは辛いです…………」
目に涙を浮かべ、谷地ちゃんは言った。
「……………白川、やっぱり、話したくなったらでいい。ただ、しらを切るのだけは止めて。
私達はまだ互いに知らないことも多い。
現に今も、私達は貴方のことをよく分かってないからこうやって貴方を問い詰めたけど………
辛さを分かち合ってこその、仲間だから」
俺達はまだ、経験を積んでない。
皆が頑張った4ヵ月は、俺が東京の皆と頑張った4ヵ月だ。
一週間なんて、塵程度の期間だ。
でも俺達は、これからそのブランクを乗り越えて仲間になる。
俺がここで立ち止まっていて、どうするんだ
「………………ありがとう清水、谷地ちゃん」
でも今は、もう少しだけ
「____…少し
ほんの少しでいいんだ。少しだけ待っていてくれ。
その時が来たら、きちんと皆に話そうと思う」
だから、その時が来るまで、俺達は絆を深めていこう_____……
傍観者side
「A…………」
澤村達三年は、三人の話を聞いていた。
「白川君、やっぱり何か抱え込んでたんだ……」
菅原は、顔を曇らせる。
菅原も考え込むことが増え、澤村や旭、他の部員達も、二人が何かを思っていることは確信していた。
「…………お前らさ、多分どこか似てるのかもな」
「え……」
「俺や大地なんかは考えもつかないようなこと思ってそうなんだよ、何でかは分かんないけど。
たださ、お前らの共通点がどこかにあるのは確かだ。どこかしらで接点でもあったんだろうな……」
「接点……………………」
旭と大地は、また考え込む仕草をする菅原をみて苦笑した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!出来たら恋愛的に愛されたいです。ハイキューのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (8月9日 18時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
こはく - まさかの誕生日同じ!?!? (2020年3月9日 4時) (レス) id: 6cdf8d4909 (このIDを非表示/違反報告)
こば(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます!今日でたくさん投稿できてよかったです(*´∀`) (2014年10月26日 21時) (レス) id: 426625a955 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 新キャラ登場ですね!続き楽しみに待ってます!(*^∀^*) (2014年10月26日 20時) (レス) id: f0582043c0 (このIDを非表示/違反報告)
こば(プロフ) - みずたま。さん» みずたま。さん、コメありがとうございますっ!はい、なんかこのまま続編とかいかないと伏線だらけで終わっちゃいそうなのでシリーズ化する予定です(笑)気を抜くとすぐ更新を怠ってしまうので気を付けたいです…(;>_<;) (2014年10月13日 15時) (レス) id: 426625a955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こば | 作成日時:2014年8月25日 17時